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アーネストリーで絶対に行ける!と確信していたアルゼンチン共和国杯だったけど・・


091111  自信がありました。かなり自信がありました。今年のアルゼンチン共和国杯。昨年◎だったスクリーンヒローより手応えがありました。アーネストリーには全幅の信頼でした。
 というのも、今年の有力馬は1番人気のジャガーメイルを筆頭に、スマートギア、トウショウウェイブ、サンライズマックス。ほとんどの馬が差し、追い込みタイプ。東京コースであることからも、どう考えても超スローペースは間違いないところでした。
 戦前、私の頭の中の予想では、逃げるのはヴィーヴァヴォドカ。楽に2番手に付けられるアーネストリー。その後ろにミヤビランベリ。これはアーネストリーでもらったのも同然だ。前走の大原ステークスで2番手から余裕の独走。休養明けで2,000m1分58秒0、翌週の秋華賞優勝のレッドディザイアより優秀。しかも、ラストは余裕。これは4歳秋を迎えて、間違いなく本格化を見せている証しだろう。
 そもそも、今年は御堂筋Sでナムラクレセントを子ども扱いして圧勝。日経賞4着、新潟大賞典5着。春の時点で下地はあったのだ。それが、夏を全休、充電で大きくスケールアップ。その一旦が大原Sだったとすれば、休養明け2戦目のアルゼンチン共和国杯。ハンデ55Kだし、なにより大原Sよりも楽な展開。絶好の流れで2番手追走。早めに動けない後続馬が、直線でヨーイドンとなったときには、時すでに遅し。アーネストリーが再加速してゴールイン。そう、私はシュミレーションしたのでした。
 ところが、実際の本番は驚くべき事態となったのです。スタートを切って逃げると思われたヴィーヴァヴォドカが、内の馬を前に見ながら様子見に出たのです。これで内からスーと行ったミヤビランベリが押し出されるように先頭。これに続いてアーネストリー。これは元々考えていた定位置。なんとハイアーゲームが仕方なく3番手。その後に何を考えているのかヴィーヴァヴォドカ。3コーナーで少しペースが上がったときに、後続はまだ動かず、前の4頭がポツンポツンの展開。超スローでこの展開では「シメタ!アーネストリーの形が出来た。勝てるぞ!」と、4コーナー手前からほくそ笑んでいたほどです。
2着はなんだ。後ろから来る馬だろう。逃げているミヤビランベリでもいいけど、できれば3着がいい。3連単があるから他の馬が来い!
 ところが、松岡騎手の気持ちがワンテンポ仕掛けで遅れてしまった。松岡騎手は相手を後ろの馬に絞っていたから。この寸分のタイミングの狂いが、逃げたミヤビランベリの粘り腰に繋がってしまったのです。
 1馬身差でミヤビランベリの逃げ切り。アーネストリーが2着。アーネストリーの松岡騎手は「勝ち馬の手応えが怪しかったので、直線は外の馬に併せに行こうと考えてたら、適当な馬がいなくて、それで・・」と、ガッカリ。
△ ◎で馬連が1万3,520円、やはり、単勝と馬単で決めたかったなあ、と悔しいさ
でいっぱいでした。
 それにしても、ヴィーヴァヴォドカは何のために出てきたのだろう、という疑念。超スローが予測されている中で、逃げ馬が逃げないでどうする、これにはガッカリ。
 一方、驚いたのは3着のヒカルカザブエ。4角で最後方近くからビックリするような33秒5の破壊力。春の天皇賞以来、半年ぶりの実戦。このあとの長距離重賞での活躍が見込まれます。