期待以上の強さだったエアハリファにニンマリ角居師!!
東京の最終日に行われる今年最初のGI「フェブラリーS」。先々週の中京、東海ステークスで、コパノリッキーが4馬身差の独走。白鵬級の圧倒的強さをみせつけました。 仲良くさせて頂いているコパノリッキーの馬主でもあるDr.コパさんから「体重を増やして、秋にはホッコータルマエに負けない怪物にしたいです」とのメール。照準をホッコータルマエ1頭に絞っているようでした。 そういったダート界の状況下で、また新たな新星が誕生しました。エアハリファです。6歳を迎えましたが、重なる休養から根岸ステークスで18戦のキャリア。うち8勝を稼ぎ出し、2着が6回。抜群の安定度を残しています。 昨年、6月以来の実戦だった東京、武蔵野ステークスでワイドバッハの惜しい2着。先行馬が崩れる中で、正攻法で臨みゴール寸前まで粘り半馬身差。内容はワイドバッハ以上のものがありました。 しかも、根岸ステークスはダート1400mですが、武蔵野ステークスのときのように、東京ダート1600mのほうがドンピシャ。4戦2勝2着2回と連対パーフェクト。アハルテケSでは1分34秒6、ラスト35秒2という優秀な時計で走っています。ダートのマイル戦ではトップクラスのベストウォーリアがアハルテケSで2着し、秋の南部杯で独走からもエアハリファのポテンシャルの高さが伝わってきます。 そして、今回の根岸ステークスは2カ月半ぶりの実戦にもかかわらず、堂々1番人気の支持。そして、レースは中団の内を追走。逃げ一本に賭けてきたポアゾンブラックがスタートで躓き最後方。単騎逃げを期待していた私はガッカリ。 難なく主導権を取れたグレープブランデー。まさかの展開でしたが、2番手のサトノプリンシパルもじわっと2番手に進出。キクノストームとサトノタイガーが並んで3番手をキープ。内からロゴタイプ、外にレーザーバレット。中団にキョウワダッフィー。外側にアドマイヤロイヤルで、その直後にインにエアハリファ。ゴールスキーもいます。出遅れたポアゾンブラックがこの位置。最後方を追い込みに賭けるワイドバッハ。 直線はグレープブランデーを先頭に、サトノタイガー、その外にロゴタイプが接近。レーザーバレットも外から迫ります。後ろにはキョウワダッフィー。 グレープブランデーを外から捉えたロゴタイプがラスト200mで先頭。外にレーザーバレット。一番外にアドマイヤロイヤル。その間からエアハリファが猛然と肉薄。 力強く抜け出るエアハリファ。外のアドマイヤロイヤルが食らいつきます。そのとき一番外から強襲をかけたのがワイドバッハ。ラスト34秒7という強烈な伸び脚でしたが、1馬身差届かず2着。 優勝したエアハリファ。内容的には圧勝でした。終始揉まれる厳しい競馬。馬込みを割って抜け出したエアハリファの優勝に“本物”になった手応えを感じとりました。 一方、初ダートで3番人気に推されたロゴタイプ。終始インで砂を被る形。中山金杯の2000mからいきなり1400m。58Kを背負っていたこともあり、結果は8着でしたが、優勝したエアハリファから0秒5差。1度ダートを使った進境度が期待でき、改めて見直してみたいです。 いずれにしても、期待通りだったのかエアハリファの優勝に、管理している角居師は終始ニンマリとした表情だったようです。
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