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下馬評通りルージュバックは牡馬を超える逸材!皐月賞は!?


    008 今年のきさらぎ賞は8頭という頭数ながらも、クラシックを意識させる評判馬が揃い踏み。なかでも、牝馬ながらスケールの大きさからクラシックNO1候補と呼び声が高いルージュバックが満を持して登場。

前日に行われた3歳牝馬限定の「エルフィンS 」には目もくれず、強力牡馬陣の「きさらぎ賞」に参戦。人気はうなぎ上りで、初めての京都、右回り、長距離輸送にもかかわらず、当日は1.7倍の断トツ人気。

全身を使ったきれいなフットワーク。理想的な走りをする馬なのです。騎乗した戸崎圭太騎手も、それを把握していてジェンティルドンナ級とも発言。マスコミもそれを受けて“ジェンティルドンナ2世”と評する方もいました。

一方で、このレースには今年の3歳牡馬陣のなかでも、3本の指に入る大器と言われるエアグルーヴ、アドマイヤグルーヴ、ルーラーシップの近親で、父がディープインパクトを持つポルトドートウィユが参上。前走のシクラメン賞では横綱相撲でラスト33秒5の迫力を披露。

そして、この馬を語らずして今年の3歳クラシックは語れないと言われるオルフェーヴルとドリームジャーニーの弟アッシュゴールドも負けまいと出馬。京都の2000mをレコード勝ちしたディープインパクトとキングカメハメハ配合のグリュイエール。 これらを敵に1.7倍と言う圧倒的な人気に支持されたルージュバック。東京の百日草特別で、厳しい位置からレコード勝ちで圧倒。当時の2着がベルーフで、先の中山の京成杯優勝馬。その比較から当然ながら話題の中心でした。

スタートを切りました。強力な同型が不在とあって、ネオスターダムにとっては願ってもない一人旅。ルージュバックは好スタートから楽々3番手。やや掛り気味にレガッタ。そしてポルトドートウィユとアッシュゴールドが並んで5、6番手。最後方にグリュイエール。

003 前半の半マイルが48秒9、1000m通過は61秒6。少し時計を要するコンディションでしたが、それでもこのペースは遅い。4角手前から外を通りポルトドートウィユが3番手のルージュバックに外から並びかけようとしています。 快調に逃げたネオスターダムがラストスパート。それをルージュバックが満を持して追い出し、外のポルトドートウィユの手綱も激しく動きます。

そして、あっという間にネオスターダムに並びかけたと思ったら、あの全身を使ったフォームで一気に抜け出し、後続と勢いが違いました。ゴール前は少し流し気味に2馬身差のワンサイド。ポルトドートウィユが2着。後方からアッシュゴールド、グリュイエール、ムーンクレストがゴール前で肉薄。アッシュゴールドが3着に入りました。

001004 流れがスローになると、着差はそれほど開かないもので、2着のポルトドートウィユから6着のネオスターダムまで0秒4差。それゆえ、ルージュバックの余裕の2馬身差は圧巻。時計は1分48秒6、ラストが最速の34秒4。役者が一枚上でした。

005 春は定番通り桜花賞へのプランを考えているらしいのですが、ゆったりした1800mや2000mを走って来たルージュバック。いきなり激しいマイル戦は?です。牡馬相手でも2000mの皐月賞へ、そしてダービーへ出撃して欲しい気がします。それだけの逸材だと思います。

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