
単勝2.1倍、圧倒的な人気に支持された
コパノリッキーが、
東海Sを独走したその勢いを持ち越して、今回のGI「
フェブラリーS」を連覇しました。
過去、
フェブラリーSを連覇した馬はゼロ。目に見えない高いハードルでした。それに挑む
コパノリチャード。強力ライバルの
ホッコータルマエは川崎記念からドバイワールドCに向かうため回避。
コパノリッキーにとっては、いい風が吹いていたのです。
そして、今回の当面の強敵だった絶好調
エアハリファが、直前で右前のフレグモーネ。急遽回避。まさに幸運というラッキーな風は
コパノリッキーにだけ吹いていたのです。

さらに、この日は大逃げ宣言していたコーリンベリーが、スタートで躓いて大きく出遅れ。予想外の事態でした。
コパノリッキーも決して絶好のスタートではありませんでしたが、内からスルスルと前に出て行きます。逃げるコーリンベリーがいないことで、
横山典騎手の
アドマイヤロイヤルが仕掛けて主導権を取りに出て来ました。これには
武豊騎手が
コパノリッキーの手綱を懸命に引いて、2番手で折り合いをつけます。外には
キョウワダッフィー。
グレープブランデーにレッド
アルヴィスが好位置。
ワンダーアキュートもこの位置。その外には早めに
インカンテーション。その後ろのインには
サンビスタ、外に
ベストウォーリア。2番人気の
ワイドバッハはいつもより早めに中団をキープ。そこから離れてスタートでダッシュのつかなかった
ローマンレジェンド。
前半の3ハロンが34秒3。考えていた以上に速い流れです。ところが、4ハロン、5ハロンが12秒6-13秒1とダウン。

4角を先頭でまわって来た
アドマイヤロイヤル。本来は1400mがベストで、直線に入り
コパノリッキーが外から先頭に立つと、そこで息切れ。好位で展開した
インカンテーションが迫ってきました。内から
グレープブランデー。外から
ベストウォーリアもジワジワと接近。

ラスト200mで突き抜けた
コパノリッキー。まさにゴールへまっしぐらです。そして、
インカンテーションが懸命に迫ります。そして外から
ベストウォーリアが前の2頭を凌ぐ脚で強襲したところがゴールでした。
優勝は
コパノリッキー。初めての
フェブラリーS連覇。半馬身差で
インカンテーション。僅かに及ばず
ベストウォーリアという順で入って来ました。

1分36秒3は過去10年で9番目。やや物足りなさが残りました。この日はお昼頃から小雨という予報。結局、レース中に雨は降りませんでした。1分34秒台の決着を予想していたことから残念でした。
残念といえば、優勝した
コパノリッキーが、2日後に軽度の骨折が判明。予定していた5月5日の船橋「かしわ記念」は白紙。全治に半年とも言われています。

「この馬は暑さに弱いので、ドバイは行きたくないです」と、
フェブラリーSのレース後に語っていたコパさん。
私が「米国遠征はどうですか?」と水を向けると、「それ、考えている。でも来年だろうね」とコパさん。
早く回復して是非とも米国遠征の夢を、実現して欲しいです。
