
小倉の
GⅢ「
小倉大賞典」芝1800m。この条件にドンピシャなのが
カレンブラックヒル。持ち前の先行力と中距離の芝1800mであれば、たとえ58Kでも推し切れると見ていました。なにしろ、東京芝1800mの
毎日王冠で、あの
ジャスタウェイを押し切った馬です。昨
秋の天皇賞でも優勝した
スピルバーグと0秒3差の粘り腰。役者が一枚も二枚も上だろうと考えていたのです。
しかも、
メイショウナルトや
マイネルミラノの同型が外枠にまわったことで、その◎の自信度はグンとアップ。

ところが、
メイショウナルトがヤケクソのように外から強引に先頭を狙いに行きます。仕方なく2番手に控えた
カレンブラックヒル。
「なんで外から競り込んできたのだろう。自滅覚悟か!」と、
カレンブラックヒルの
秋山騎手は、そう思ったかも知れません。
そして3コーナーから、強気に
メイショウナルトを捉まえて、一気に先頭を奪い、小雨の降る重馬場もまったく苦にせず、経済コースを通りそのまま押し切りました。

道悪馬場の緩みない流れで展開。そのため
メイショウナルト、
ハナノシンノスケ、
マイネルミラノなど前で展開した馬は、総じて直線でギブアップ。後方で展開し、3角からスパートをかけた道悪巧者の
コスモソーンパーク、そして後方から直線大外に出した
ダコールが良く追い上げて2、3着。

優勝した
カレンブラックヒルは半馬身差ながら内容的には圧勝と、いっていい内容。春一連の中距離戦での活躍が期待できそうです。

