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断トツの人気アリゼオの3着敗退はルメール騎手のミスリードか!?


 単勝1・8倍のアリゼオが不覚の3着敗退。クラシック戦線に重要な位置を占める「共同通信杯」トキノミノル記念。優勝は2番手で駒を進めた3番人気ハンソデバンド。外から追い込んだ2番人気のダノンシャンティが3着。着差が鼻・首差の同タイム決着。大接戦でした。
 それにしても、新馬戦で先日の若駒Sを快勝したヒルノダムールを破り、2戦目のホープフルSは圧勝。強烈な存在感でクラシックに乗り出す初戦の共同通信杯でしたが、3番手の正攻法策で思ったほど弾けず3着。彼は何故、敗れたのか?
 前半、口を割って頭を上げ、ルメール騎手との手綱がピーンと張っている状態。まさしく折り合いを欠いている走りでした。それもそのはず芝1,800mで前半5ハロンが61秒6。6ハロン通過が1分14秒0。高速馬場では明らかに超スローペース。
 ちなみに、アリゼオの2戦目のホープフルSは2,000mで前半の5ハロンが60秒5、6ハロン通過で1分13秒8。要するに2,000mのホープフルSよりも流れが遅かった共同通信杯だったのです。ゆえにアゼリオが折り合いを欠いたこともキャリア3戦目の3歳馬ゆえ仕方がないこと。しかも、ラスト2ハロンが11秒2-11秒3の決着。
 あまりの遅いペースに口を割って行きたがったときに行かせていれば、結果は必然的に違っていたはずです。強引に押さえ込んで折り合いを付けさせようとしたルメール騎手のミスリードだったとも考えられます。
 その辺のところは、さすがにルメール騎手も理解していたようで「リラックスして走れていなかったようですね。だったら前に出して先手を取っても良かったかも知れない」と後悔の弁。
 人気の若駒が敗れるケースでは、超スローでラスト33秒台、11秒台前半で、ヨーイドンの決着のときに多いように思います。
 いずれにしても、アリゼオはこのことを教訓に次なるレースに出てくると思いますが、現在、賞金が1,200万、皐月賞出走を確定するにはトライアルで権利獲得か、オープンで優勝することが条件となりました。今後もその動向には注目したい1頭です。
 結果的に際どい鼻差2着だったダノンシャンティも現在1,200万。この馬も皐月賞に向けて、アリゼオと同様に出走権獲得に全力投球。ラスト33秒5というアリゼオを凌ぐ切れ味。春が楽しみになりました。
 今週は京都でクラシックの登竜門といわれる「きさらぎ賞」。福寿草特別を勝ち目下2連勝の評判馬レーヴドリアンが出走の予定。兄が昨年のクラシックで注目されたアプレザンレーヴ。凄い切れ味がセールスポイント。これと朝日杯FS3着のダイワバーバリアンの対決。今週も目を離せません。