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きさらぎ賞のレーヴドリアンは距離選択に?1,800mをチョイスした意味は?


 この一月余り、3歳戦線はよく1番人気が敗れるケースが多いようです。というよりも、1回東京、2回京都の3歳オープンクラスは1番人気が全敗なのです。共同通信杯で2戦2勝、皐月賞有力候補のアリゼオが不覚の3着。そして、これまた皐月賞の有力候補のレーヴドリアン。先週のきさらぎ賞に挑戦。このレースには朝日杯FS3着と好走したダイワバーバリアンも参戦。トップクラスとの物差しができるとみていたのですが、レーヴドリアンがネオヴァンドームの前に惜しくも2着。わずか首差。一方のダイワバーバリアンが出負けして5着。
 それにしても、暮れの阪神のデビュー戦から3戦続けて2,000mを走っていたレーヴドリアンが、今回は1,800mに挑戦。皐月賞が2,000m、ダービーが2,400m。はたして1,800mを出走させる意味は何だったのか疑問が解けません。それゆえレーヴドリアンに騎乗した藤岡佑騎手は、前半仕掛けていたのですが、レーヴドリアンがそれに反応せず最後方からの展開。これは明らかに2,000mを専門に走ってきたことで、馬自身が1,800mに対応できていなかった証し。それでも、さすがです。大外をまわり鋭く伸びて首差まで肉薄。ラスト34秒1の豪脚を披露。2着の賞金も加えて皐月賞出走がほぼ当確マーク。
 レーヴドリアンと同じく2,000mだけを選んで走ってきたアリゼオが、距離が短縮した1,800mの共同通信杯で3着。それでも掛かったアリゼオ。後方で仕掛けても前に行けなかったレーヴドリアン。同じようなパターンを歩んで来た両頭ですが、2頭の違いがわかったような気がします。
 なお優勝したネオヴァンドームはデムーロ騎手の好騎乗によるところが大きかったのですが、3戦続けて1,800m。今回が4度目の1,800m。この馬の身体に染み付いた距離感が、首差勝ちに出たのかも知れません。3年前のアサクサキングス、2年前のレインボーペガサス、そして昨年のリーチザクラウンよりも速いタイムを記録。クラシックの穴馬的な存在になるかも知れません。
 今週の東京で桜花賞に大きなウエイトを占める「クイーンC」が行われます。1勝馬も多く登録。その中に阪神ジュベナイルFで優勝し、年度代表に輝いたアパパネの2着(赤松賞)したブルーミングアレーがいます。デムーロ騎手を予定していますが、クイーンCに無事出走できるかどうか、迫ってきた桜花賞に向けて大きな一戦となりそうです。
1番人気が敗れ続けている3歳戦線。さて、今週はどんなドラマが待っているのか注目されます。