記録的なスローペースで失速した呆れたTタイホーの残念すぎる騎乗!!
安田記念の前哨戦「マイラーズC」は、3番手の正攻法で臨んだレッドアリオンが、ゴール前の激しい叩き合いを制して初重賞をゲット!前走の洛陽Sの勢いを見事につなげました。 ご存知のように京都は開幕週。珍しく好天が続き馬場状態は最高のコンディション。となると、高速決着とあって、経済コースを走れる先行馬に有利なケースでした。 しかも、これといった強力な逃げ馬が不在で、いつものように主導権を主張すればテイエムタイホーにとっては願ってもないチャンスでした。同じマイル戦だった直前の六甲Sを圧倒。目下2連勝と勢いに乗って上昇一途。さらに、ラッキーな2番枠と先行する馬には願ってもない枠順。他の騎手もこのテイエムタイホーが主導権を取って行くことを、当然ながら理解していたはずです。 ところが、騎乗した松田騎手は直前の六甲Sで2番手から直線先頭に立って完勝したことを覚えていたからなのか、好スタートを切ったにもかかわらず、行く気がゼロで外からサンライズメジャーが前に出てくると「そうですか、はいはい、どうぞどうぞ」と言わんばかりに松田騎手が手綱を引きます。 ここが今回の結末の分かれ道でした。「え、そうなの?!」とばかりに、先頭に立ったサンライズメジャーの四位騎手。それならば、ということからかシャイニープリンスと、外からレッドアリオンが2、3番手。その内にかかり気味のテイエムタイホーが、懸命に手綱を絞ります。マイネルメリエンダ、エキストラエンド、クラレントが並ぶように追走。フルーキーもいます。1番人気のフィエロも中団をキープ。ヒストリカルもピタリとついて行きます。スタートで出遅れたロサギガンティア、同じように出遅れたディアデラマドレは離れた最後方。 前半の3ハロンが35秒3。同じ日の未勝利戦が34秒9、芝2400mの500万クラスが34秒2。衝撃的なスローです。半マイル通過が47秒7、未勝利で47秒0。開幕週としては記録的なスローペースで進んで行きます。そして1000m通過が59秒4、未勝利が59秒0。ついに残り400mを前に1分10秒5、未勝利が1分10秒4で通過。まさに歴史的な超スロー。これでは後方待機の馬はチャンスがゼロ。 逃げていてもサンライズメジャーはいつものような後方待機くらいのペースで、末脚もしっかり温存でラストスパート。11秒1-10秒8-11秒3、ラスト33秒2のパンチ力で最加速。3番手のレッドアリオンが外から猛然と襲いかかります。 そのときでした。早くも3番手内にいたテイエムタイホーが白旗。ジリジリとついて行けなくなります。シャイニープリンス、エキストラエンド、フルーキーが頑張っていましたが、進路を内にとったフィエロが猛然と肉薄。このときのラストが32秒5、直線大外から追い上げたディアデラマドレの脚も目立っていましたが後の祭り。 レッドアリオンに勝利の女神は微笑み、クビ差2着と粘りに粘ったサンライズメジャーが2着。鋭く迫ったフィエロがクビ差で3着でした。 テイエムタイホーはブービー17着。戦前からスローはどの騎手でも予測がついたはずで、開幕週の高速決着。まさかテイエムタイホーの松田騎手は、好位で無理に抑えて行って、ラストがヨーイドンの高速、瞬発力勝負で勝てると考えたのでしょうか。 持ち味は主導権を取って、一人旅に持ち込み、できるだけ後続と差を広げた上でラストスパートをかけたかったはずです。それを理解できないようではプロと呼べません。 仮に先手を取ってテイエムタイホーが逃げた場合、2番手以下の馬はこれを追いかけません。となると、今回の結果とはまた違ったレースになっていたはずです。そのことを競馬ファン、テイエムタイホーの馬券を握りしめていたファンは期待していたと思います。 よしんば、その結果、後続に差し込まれたとはいえファンは納得できるのです。松田騎手には猛省を願い、もっともっと勉強して欲しいと願います。
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