fbpx

ああ!大声援も空しくラブミーチャンが失速!!


 注目の桜花賞トライアル「フィリーズレビュー」に、桜花賞出走の期待を胸にラブミーチャンが登場。地方競馬在籍ということから、このフィリーズレビューという関所を通らなければ、桜花賞の桧舞台は踏めないのです。
 6戦6勝のラブミーチャン。笠松競馬・柳江きゅう舎所属。ファンから“浜ちゃん”の愛称で慕われている浜口騎手。安藤勝騎手と同じ年齢で、誕生日も同じだとか。不思議な縁を感じます。
 昨年の全日本2歳優駿で圧勝した途端に、地方競馬の実況アナの及川サトルさんが、私の携帯に「アベコーさん、コパさんのお知り合いですよね、お願いがあります。ラブミーチャンを中央に移籍させないで、笠松から出さないで下さい! 浜ちゃんをずっと乗せてて下さい、とコパさんにお願いしてもらえますか」と、悲痛な声で哀願してきました。
 情の深さでは人一倍のDr・コパさん。私がお祝いの電話をして、及川さんの熱望を伝えると、笑いながら「オーケーオーケー」といい、「無敗で桜花賞に行けたら、地方も中央も盛り上がるだろうなあ・・。アベコーちゃん応援を頼みます」と、コパさん。
 しかし、そのラブミーチャンは桜花賞の通行手形を手にすることができず、残念無念の12着に失速。現実は厳しいですね。
 14番枠でしたが好スタートを決めました。2番手のエリモエポナ(15着)が折り合いに専念したしたために、前半3ハロンが35秒0とラブミーチャンのペース。ただし、良馬場発表でしたが、いくらか時計の要する馬場コンディション。前日の古馬準オープンのうずしおステークスは前半3ハロンが35秒1。決して遅い流れでもありませんでした。
 それにしても、いい感じでスイスイ逃げていたラブミーチャン。後続を引きつけた逃げで、手応えもあったと思いますが、後続に並ばれると、そこから突き放す加速力が利かず、坂を上がってからはギブアップ。こんな形のレースをすることがなかったので、馬自身が少し驚いたのでしょうか。
 これでダート馬と見限るのは早いと思います。芝、坂を経験したことは、決して無駄なことではなかったはずです。この苦い経験を踏み台にして、また大望に胸を膨らますときが、きっと来るとみています。そのときこそラブミーチャンの真価が出るはずです。頑張れ!ラブミーチャン!!
 
 一方、フィリーズレビューを制したのが、大外から凄い伸び脚を見せた9番人気のサウンドバリアー。前走のエルフィンSが9着。2走前で未勝利を勝ったばかりでしたが、ツボにはまったときに爆発的な末脚を使う馬です。それにしても、上位5頭までが同タイムでの決着。そこに鼻差2着の1番人気阪神ジュベナイルF4着のラナンキュラスがいて、私の予想の◎レディアルバローザが首差で3着。関東馬のロジフェローズ、休養明けのニシノモレッタが同着の4着。この2頭は桜花賞の優先出走権を惜しくも逃しました。