4月28日、水曜日。この日はマスターこと大勝軒会長の山岸一雄さんの76歳の誕生日。例年ドーンと盛大に誕生パーティが行われるのですが、今年はマスターの体調を考慮して、身内だけでということになり近しいファミリーだけの誕生会となりました。
海が見たいというマスターの願いもあって、長年、大勝軒と懇意にしている方の紹介で前日の午後3時集合。東池袋大勝軒本店の前から車は一路、逗子マリーナへ。
この日は、生憎の雨模様。会員制のホテルにチェックインしてから、雨の降る中を、揃ってお寿司屋さんに直行。その間、人も車も出会わず、ひっそりとした歩道を行くと、ありました。こぢんまりとした店内にはカウンターと小部屋。カウンターの前にはガラス越しに滝が流れるミニ日本庭園。「おお!」とマスターの驚きの声。
独特の雰囲気を持つ親父さんに、それを手伝う人の良さそうな二代目息子。この日は大勝軒のマスター一行が来るというので、臨時の開店だったとか。親父さんが今朝、釣り上げてきたネタも入って、寿司好きのマスターには大満足の夕食会となりました。二代目の息子はマスターの大ファンとあって、ニコニコ笑顔がトレードマークの山岸マスターと、これまたニコニコ顔の二代目で、幸せなニコニコ撮影会。
店を出た後に、明日乗る予定のクルーザーのプレ見学。停泊しているハーバーに、雨の夜でも、ひと際白く光り輝くクルーザー。持ち主で、お世話になるM社長に自ら、船内を案内していただくことになったのですが、日焼けしたM社長はクルージングと大物のカジキマグロ釣りが大の趣味。100K以下のカジキはスルーするという、フィッシング道を貫いている方。
船内はリビングと寝室が3部屋。それぞれにバス・トイレ付き。いやはやなんとも豪華です。船上も超豪華で、すべてコンピュータ制御が完備。甲板にある釣り用に座る椅子1個が350万と聞いて、一同、目をパチクリ。しかも、3億を超えるクルーザーと聞いた途端、またまた一同、口をあんぐり。
ところが、翌日のことでした。逗子マリーナ界隈は、またしても 雨。風が強く横なぐりの雨でクルージングは中止の報。それじゃ、ということで、ハーバーのそばのシーサイドレストランでランチタイムに変更。そのときでした。雨がピタッと上がり、向うに見える江の島方面から待ちに待った太陽の懐かしい陽射しが・・。
それ、クルージングかなと思ったのですが、なんと今度はクルーザーがトラブルで出航できず。あえなく無念の中止。精一杯にもてなしをしようとするM社長は、高速艇にそれぞれを乗せて、自らハンドルを取り運転。これが速い! あの007のジェー ムスボンドもビックリの空を飛ぶボートに変身。カーブでも急に曲がると、その余波でまさに衝撃の天井波。
腰痛持ちの私は逃げ回っていたのですが、スピードは出 さない、というM社長の確約条件付きで、あえなく御用。ところが、ハンドルを握ると M社長。グオーンというエンジン音とともに・・・。ハンドルを握るその顔は「フフフ・・」と不敵な笑み。MからSに変わった、と感じた私でした。
その日の夜はシーサイドレストランが誕生会に様変わり。東京トレヴェール女声合唱団の何人かも加わり、♪Happy Birthday♪ソング。そして、ディナーの最後はテレビ朝日の「旅の香り」や「ちい散歩」のテーマ曲でお馴染みの男性デュオ 「BIGBELL」のライヴ。二人とはTBSラジオ「アベコーのモリもりトーク」ゲスト出演以来の再会。場内に響き渡る伸びのある透き通った歌声。歌う前は絶対食事はしないという掟を破ったにしては、さすがBIGBELLでした。
この日、ある女性が参加していました。テレビのレポータ ーやラジオのDJ、通訳、司会、そしてファッションアドバイザーの豊かな肩書きを持つ川崎智子さん。
「あのー、アベコーさん、私の叔父は馬主だったんです。なんとかキングとかという馬です。覚えていますか?」と智子さん。
頭の中の大走査線を展開した結果、たどり着いた答えが1984年のミスターシービーが優勝した秋の天皇賞で2着。 その前年のリードホーユーが制した有馬記念で2着したテュデナムキングでした。この2レースとも馬券を的中させている私には不思議なご縁を感じさせる方です。と思ったら、東京都杉並区立高井戸第3小学校の後輩でもありました。世の中は意外と狭いですね~。
東京へ帰宅するマスター一行。駐車場で遭遇した子犬の可愛さに感激。飼い主の少女と散歩中だったとか。子犬 はポメラニアンのデコちゃん。夏にもう1度逗子マリーナに行けたらまた会えるかな? 笑う犬、デコちゃんで もありました。