菊花賞に大きなインパクトを与えるトライアル「
神戸新聞杯」。ここに私、アベコーが凄い自信のある大器が出て来ました。
リアファルです。「競馬道OnLine
プレミアム予想」、「アベコーの競馬大予想」、無料動画サイト「アベコーのスマート競馬カレッジ」でもお伝えしましたが、今回の
神戸新聞杯は、私が手ぐすねを引いて待ち焦がれていた一戦でもありました。

7月の準オープン・
マレーシアCを圧倒的強さで
ワンサイド劇。しかも、破った相手が直後の
小倉記念で1番人気のマローブルー、
小倉記念の勝ち馬アズマシャトル。主導権を取って一人旅。早めに直線外から並びかけたマローブルーを、なんと二枚腰で再加速し、これを突き放す横綱相撲。当時は初めての芝で、かつ重馬場でラスト34秒3。キャリア5戦でこの内容には衝撃的でした。騎乗したルメール
騎手もその資質を絶賛!
それから2ヵ月、
神戸新聞杯に登録して来ました。下馬評はほとんど人気がありませんでしたが、フタを開けたら離されたとはいえ3番人気。本当にファンの見識の高さに脱帽です。申し訳ないのですが
マレーシアCを見ながら、単純にスルーされた予想家のセンス、見識を私は疑います。

加えて、強力な逃げ馬が見当たりません。これなら楽に前に出て行けそう。競り込んで来る馬がいない、よしんば2番手でもまったく問題ないのです。
まさにレースはそうなりました。ポンと出て前に出ると、ルメール
騎手が外の
武豊騎手の
ティルナノーグに目をやると、手綱を控えていることを確認して、楽々と1コーナーをまわりました。
圧倒的1番人気のリアルスティールは中団の前に位置します。すぐ前にはバイガエシ。4番人気のアルバートドック、5番人気のキロハが後方で、最後方にはトーセンバジルとダッシュがつかなかった2番人気のマッサビエル。
前半の5ハロンが62秒4、半分の6ハロンは1分15秒5。明らかにスロー。3コーナーで先頭のリアファルから後方までギュッと詰まって来ました。それでもスイスイと気持ちよさそうに逃げるリアファル。

4コーナーから直線で引きつけて先頭でまわって来たリアファル。2番手にレッドソロモン、
ティルナノーグの外から進出したバイガエシ。それを見て
福永騎手のリアルスティールが追い出しをかけます。後方からアルバートドック、その外にマッサビエル。馬込みに突っ込んだトーセンバジル。

まだまだ余裕のリアファル。ここから
マレーシアC同様に、一級品の二枚腰で再加速。外からこれを懸命に追うリアルスティール。3番手以下が離れます。リアファルはまったく危なげなく、むしろ余裕を残してリアルスティールを圧倒。2馬身差でした。ラスト3ハロンが11秒0-11秒4-11秒7。余力を残して34秒1。見事な
重賞初制覇でした。

2着がリアルスティール。バイガエシをゴール前で捉えたトーセンバジルが3着。4番人気アルバートドックは7着。2番人気のマッサビエルは後方のまま見せ場なく13着。直線で手前が替わらなかったのか直線で
戸崎騎手が追いづらそうに、ビッシリと前を追うことが出来ませんでした。まったく全力で走っていません。
また、キロハナは休養明けということと、10頭以上の厳しい競馬が初めて。14着も仕方ない印象です。
