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一本人気の彼が馬券の対象にもならなかったのは、幻影でも見ていたのか!?


 罪な話であります。話題の高額馬で超良血のトゥザグローリー。デビュー時からクラシック候補として祭り上げられ、新馬、500万をアッサリ連勝。3戦目の青葉賞で2着して、4戦目で堂々の日本ダービー出走。そのダービーでも一転した積極策で、差のない7着に好走。さすが“走る馬は違う”と、競馬ファンに印象付けた思いがありましたが、このトゥザグローリーが、ダービー後に選んだレースが、今回の「ラジオNIKKEI賞」なのでした。
 これまでの顔ぶれから考えると、かなり見晴らしがきくメンバー構成。まず負けられない一戦でした。ハンデ戦で評価は56K。シンザン記念を圧勝したガルボの57Kに次いでのハンデ。現在の勢いも断然一番。
 ただ、こういったタイプの馬が敗れてしまうケースは、キャリアの浅い馬に多く、それも大一番で激走をしたあとに、ポロとこぼれるように負けてしまうことあるのです。それも、3月にデビューしたトゥザグローリーは、池江郎師が最後の1年ということもあって、日本ダービー出走が命題。できればチャンスを作って上げたいという思いが、きゅう舎一丸となって、ダービーを迎えたのです。その間、新馬からわずか2ヶ月。こんなケースはまれなこと。ゆえにその目に見えない疲労も相当あったはずです。
 むろん、大きな走法から小回りの福島は向いているとは思えません。傷んだ馬場コンディションも、新馬、ダービーで見せた33秒台の破壊力を生かすのには、大きなマイナスだったように思います。
 出負けして最後方。先行したモズを早目に交わしてレトが主導権。前半5ハロンが60秒4のスロー。そのときでした。最後方にいたトゥザグローリーが外から一気にアクセルを踏んだようにスパート。ここで脚を使ったことが、最後に響いて無念の5着。
 「青葉賞で乗ったときのイメージにはなくて、1コーナーで一気に引っかかって行ってしまいましたね・・」と、騎乗した内田博騎手。
それにしても、押せ押せで使って、ようやく500万を頭差で勝ちあがり、今回出走に漕ぎつけることが出来たナイスミーチュー(7番人気)。この馬に差し込まれるレースを見せつけられ、なんとも残念で居たたまれなくなりました。
 是非、夏は北海道の牧場で青草をたくさん食べて、秋に備えて欲しいものです。それが彼の馬券を買って応援したファンの願いかも知れません。
 
 福島は今週がラスト開催。なんといっても雨が降るのか降らないのか、降るとしたらいつ頃なのか、降水量は・・。先週、大雨の予報を信じて、ラジオNIKKEI賞は不良馬場で圧勝したことがあるリリエンタールに、本命を打った私でしたが、出負けして後手に回り6着。天気予報はこの時季、まったくアテにならないことを改めて認識いたしました。