
昨年の
皐月賞で後方から大外一気に伸びて来たサトノクラウン。さらに続く
ダービーで直線大外からもの凄い脚で追い込んで来たサトノクラウン。今回の
京都記念は昨
秋の天皇賞17着以来の実戦。加えて大飛びということもあって、使い込まれた重馬場のコンディションは減点と考えていたら、これが衝撃的な結末となったのです。

6番人気と評価が低かったこともあって、
デムーロ騎手も気楽に騎乗できたのでしょうか。さっと行き脚がついて主導権を取ったスズカデヴィアスの2番手。そこへ外からワンアンドオンリーが並びかけて来ました。
中団インにアドマイヤデウス。直後にヤマカツエース、外にはタッチングスピーチ。後方は末脚温存の
ヒストリカル。そしてポツンと最後方を進む1番人気のレーヴ
ミストラル。馬場に脚を取られながら走っているようにも見えました。
3コーナー過ぎに中団にいた
トウシンモンステラが仕掛けてスズカデヴィアスの外に馬体を並べて来ました。後続も一気に差を詰めて来たのですが、好位に下げたサトノクラウンが抜群の手応えで仕掛けのタイミングを計っています。

4コーナーでは先頭のスズカデヴィアスの外からサトノクラウンが進出。内からアドマイヤデウス、その外にワンアンドオンリー、ミュゼゴースト。直線外に出すヤマカツエースとタッチングスピーチ。後方から大外に
ヒストリカル。
スズカデヴィアスを捉えて先頭に立ったサトノクラウン。仕掛けると後続を一気に突き放し、ゴール前は余裕綽々に3馬身差の圧勝。役者の違いを見せつけた印象です。
それは大器がようやくその素質の片鱗を見せつけた一戦でした。これから
天皇賞、
宝塚記念へ突き進みそうですが、待たれたスターがパワーアップして、待望のGI制覇に大いに期待が募ってきます。


一昨年の
ダービー馬ワンアンドオンリーが6着。押してなんとか2番手に付けたものの、道悪馬場のコンディション。勝負ところで外から内から次々に来られたので、馬自身も気持ちが途切れたようです。期待しましたが残念です。
タッチングスピーチが2着。昨秋の
エリザベス女王杯3着以来の実戦。重馬場ながらゴール前の伸び脚がひと際目立っていました。同様に5着に頑張ったヤマカツエース。12K増の504K。
福島記念を勝ったときが486K。馬体の成長が目立ちます。
1番人気のレーヴ
ミストラルは12着。まったくついて行けず惨敗。道悪馬場だけが敗因だったのか迷うところです。
