
昨年、GI4勝を稼ぎ出したのが、ご存知、M・
デムーロ騎手。昨年のGIキングに輝きました。その
デムーロ騎手が、今年の最初のGI「
フェブラリーS」にモーニンで挑戦。人気はノンコノユメに続き2番人気。デビュー以来6戦5勝。前哨戦の
根岸Sを
戸崎騎手で快勝し、まさに昇り竜の勢いを見せていました。

そして、目下
フェブラリーSを2連覇中の
コパノリッキーを念頭に、終始インの
コパノリッキーを外目の好位でマーク。直線で外から一気に仕掛けて先頭に立つと、そのままの勢いでゴール板前を突き抜けていました。まさに、M・
デムーロ騎手の見事な騎乗。さすがです。
レースはチャンピオンズCで消極的なレースで残念な結果に終わったコーリンベリーが思い切って行きます。モンドクラッセが急追。そして内から
コパノリッキー、スーサンジョイ。直後にはインに
タガノトネールが好位置を確保。
ベストウォーリア、ロワジャルダン、その外からモーニンが進出。そして内から
ホワイトフーガ、アスカノロマンが中団待機。後方にはノンコノユメ、その真後ろに
ローマンレジェンド。離れた最後方を
マルカフリート。
前半3ハロンが34秒1。予想されたように緩みないペースです。半マイルが46秒1で芝並みのペース。

直線に入ると内からコーリンベリー、スーサンジョイ、
タガノトネールが並んで先頭争い。それを抜群の手応えでゴーサインを待つモーニン。内のモンドクラッセはギブアップ気味。その後ろの
コパノリッキーはここで伸び脚が今ひとつ。その外にロワジャルダン、外には
グレープブランデー。中団外から伸びてきたのが、
ベストウォーリアと外に並んだアスカノロマン。後方は
ローマンレジェンド、外に併せる形でノンコノユメ。


抜群の手応えからラスト200mで追い出しをかけたモーニン、堂々と先頭に立ってそのまま危なげなくゴールイン。初
重賞制覇となりました。後方から外に出したノンコノユメが高速馬場を最速のラスト34秒7。芝並みのパンチ力でグングンと追い上げて2着。
3着争いはロワジャルダン、その外の
ベストウォーリア、また外から馬体を併せたアスカノロマンが一緒にゴールに飛び込んで写真判定。アタマ差でアスカノロマンが
ベストウォーリアを抑えて3着。
コパノリッキーは伸びを欠いて7着。3連覇とはいきませんでした。どうも内で包み込まれて、時計の速い高速馬場は向かない印象です。
それにしても、7戦6勝、3着1回のモーニン。走るたびにパワフルに成長してきている印象があります。課題はマイル戦までしか経験がなく、これからは距離の壁をどこまで克服できるかでしょう。
また4歳馬同士の決着は7年前の
サクセスブロッケンと
カジノドライヴ以来。高齢化が進んでいたダート界。楽しみな4歳馬たちです。
