
凄い!強い!それは衝撃的でした。注目の
中山記念は3世代の
皐月賞馬が登場。なかでも1番人気に注目されたのがドゥラメンテ。昨年の
皐月賞、
日本ダービーを制した2冠馬。
中山記念は
ダービー以来9か月ぶりの休養。急ピッチに乗り込んで来ているといっても馬体が18K増。今後の展開を考えると、内回りの中山芝1800mということもあって、負けてもやむなし、という雰囲気を感じていました。
強力な逃げ、先行馬が不在。超スローの展開ということが予測された中で、主導権を取ったのは、明らかに格下で半年ぶりの実戦となるカオスボス。

一瞬、行く気を見せた
マイネルラクリマが2番手に控えます。外から
ロゴタイプと
ラストインパクトが2番手争いに加わります。その直後のインにリアルスティール、出負けしたドゥラメンテが並びかけてきました。そのあとに
フルーキーと出遅れたイシスラボニータ。そこから少し離れて
レッドレイヴン。最後方には
サトノギャラント、出負けしたアンビシャス。
前半の半マイル48秒1、1000m通過が59秒4。カオスボスを先頭に坦々とした緩ペースで流れます。

4コーナーで勝負どころとベリー
騎手が判断したのか、一気に
ラストインパクトが仕掛けて先頭に立ちます。ところが、3番手の
ロゴタイプの直後に迫っていたのがドゥラメンテでした。その外にはドゥラメンテをマークしていたリアルスティール。中団の内に
フルーキーとイスラボニータ。アンビシャスが後方で外を通っています。
先頭に立った
ラストインパクトの外からもの凄い勢いでドゥラメンテが襲い掛かって来ました。そして
ラストインパクトを並ぶところ捉えると、一気に突き放しにかかります。
ラストインパクト、
ロゴタイプは伸び脚に鋭さがなし。外からリアルスティールと、アンビシャスが鋭く伸びて来ました。その後ろから
フルーキーと最内から
レッドレイヴン。
さすがにゴール前ではドゥラメンテも息が上がっていましたが、クビ差まで肉薄した外のアンビシャスが2着。半馬身遅れてリアルスティール。追い上げた
フルーキーが5着。
1分45秒9は過去10年で最高速のタイム。
ヴィクトワールピサが1分46秒0に匹敵するタイムですが、4角からロングスパートを仕掛けて自ら叩き出した時計。
ヴィクトワールピサは
有馬記念からの参戦。
ダービー以来の実戦で1番人気に支持されて、強気な競馬をしながら勝ちをもぎとったドゥラメンテ。まさに怪物級の強さです。
また、2着にアンビシャス、3着にリアルスティール。いずれも同期の4歳。そしてそれぞれが休養明け。世代の交代を感じさせる一戦でした。

ドゥラメンテはドバイ遠征案、
大阪杯→
宝塚記念案がでていますが、いずれにしても秋の世界最高峰、凱旋門賞が最大目標。今から
ワクワクされているファンの方も多いのではないでしょうか。
ところで、このドゥラメンテに騎乗した水先案内人のM・
デムーロ騎手。騎乗機会で
重賞5連勝中。ちなみに
京都記念でサトノクラウン、
京都牝馬Sでクイーンズリング、そしてGI
フェブラリーSでモーニン。
アーリントンCのレインボーライン、今回の
中山記念がドゥラメンテ。JRA史上、初めての偉業です。
今週も土曜日は
チューリップ賞で人気のジュエラー、日曜日が
弥生賞でこれまた人気の中心リオンディーズに騎乗予定。またまた自己記録を伸ばして6連勝、7連勝の可能性も出て来ました。
