「うん、これは何かありましたね。ジョッキーも最後は止めていますから。故障か何かあったんじゃないでしょうか」と、グリーンチャンネルの生中継で解説する某トラックマン。新潟の開幕週、アイビスサマーダッシュのことでした。1番人気のメリッサがシンガリに敗退。好位置からまったく伸びを欠き18着。ブービーのエーシンエフダンズからまた5馬身離された大惨敗。この日はJRAからの制裁等のお知らせには何もなし。
そして、中3週で北九州記念にメリッサが登板。ハンデが52K。2走前のCBC賞で4着に好走したときと同じハンデ。他馬との関係上、CBC賞から直接に北九州記念であれば53Kのハンデだった可能性が大。しかるにアイビスサマーダッシュの大敗は、ハンデキャッパーに与えた印象度は大きかったはずです。
そのハンデ52Kをフルに生かしきってメリッサが優勝。後方グループで末脚を温存。アイビスサマーダッシュで圧勝したケイティラブと、ピッタリとこれをマークする形のコウエイハート。前半の3ハロンが32秒1。さすがに重賞の6ハロン戦。とても息も入らない展開。これを追いかける一団は塊りのような形で流れます。
メリッサが4角で好位置に進出。一瞬開いたインに入り、そこを縫うように割って先頭に立つと、外から迫るスカイノダン、更に外のサンダルフォンの追撃を退けてゴールイン。福永騎手の一瞬の判断が勝利につながったような一戦でした。
単勝2・9倍の圧倒的な1番人気に支持されたデグラーティアが3番手で余裕なし。5着がやっとでした。1分7秒4は前走の北九州短距離Sで記録した1分6秒7よりも大きく劣る時計。やはり心配していた反動があった印象です。
一方、楽しみにしていたダッシャーゴーゴーが11着。終始外をまわりコーナーで3回も外に振られる大きなロス。これが致命的でした。素晴らしい短距離のセンスを持つ3歳馬。改めて注目されます。
私の◎はサンダルフォン。この日は難のあったスタートも上々。ただ、レースを離れていたせいか、走りにやや余裕のなさが感じられました。それでも、なんとか3着と格好をつけて馬券の対象。秋競馬が楽しみです。
前記した某トラックマン、この日もグリーンチャンネルの生中継に登場。レース後、再び北九州記念を振り返りつつ、優勝したメリッサを絶賛。記録的な大敗から4週後のことでした。
レースを放棄?したかのような馬が、一転!アッサリ抜け出した北九州記念!
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