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完璧!アーネストリー佐藤哲三騎手の美しすぎる札幌記念の圧勝劇!!


 結局は納まるところに納まって単勝2・4倍の1番人気に推された札幌記念のアーネストリー。宝塚記念で3着した地力はダテではありませんでした。終始3番手の正攻法策。直線で逃げるドリームサンデーを捉えたロジユニヴァースを、並ぶところなくアッサリと突き抜けました。着差以上の強さを披露。騎乗した佐藤哲三騎手は当然とばかりクールな表情。
 「これまで色々と教えてきたことが実りました。メリハリがついて本当に乗りやすくなりましたよ。中距離馬として本格化ですね。次はいよいよGIです」と、当然の結果と、本格化ぶりをアピール。同じように本格化した佐藤哲三騎手が乗るエスポワールシチーがオーバーラップします。それにしても、佐藤哲三騎手とアーネストリーの佐々木晶三調教師は、人も羨むほどの相性度。お互い信頼しきっている印象があります。
 さて、2,000mを1分59秒4という過去10年で2番目に速いタイムで快勝したアーネストリー。秋の目標は天皇賞。また完成された姿を拝見したいものです。
 札幌記念で2着だったのがロジユニヴァース。昨年の日本ダービー圧勝馬で復活を待たつファンが多かったのですが、2番手から直線先頭。大いに内容がありました。なにより馬体が534K。ダービー時が506K。馬体重の落差が大きい馬とはいえ、ダービーの時点よりも28Kも増加。それでこの内容ですから完全復活宣言を提示してもいいように思われます。これで秋戦線が楽しみになったことは違いありません。
 ヒルノダムールが4着。スタートで躓いて大きな出遅れ。結局このミスが響きました。それでも、ゴール前で外から伸びてきた脚色はさすがの伸び脚。まともだったら2着はあったはずです。これで秋にステップアップしていくはずです。
 函館記念2着のジャミールが5着。やはり末脚にこだわり、流れに左右される弱みがこの馬には付いてまわります。そして、春の天皇賞で優勝、今年は2着のマイネルキッツが7着。「この距離は忙しいですね」と、松岡騎手の弁。あくまでも札幌記念はステップ台といったニュアンス。目標はジャパンCか有馬記念でしょうか。
 私の本命はマイネルスターリー。強敵アーネストリー相手に函館記念の圧勝からもうひとつ行ける!という見方でいたのですが、スタートでダッシュつかず。仕方なくインを通り中団の位置まで進出したのですが、この位置では外から後続馬が早めに動いてきた場合に対応できません。結局、インの中団で下がるハメになってしまいポジションを悪くしてしまいました。やはり小回り得意の器用さ兼ね備えなくては勝算がありません。札幌の内枠馬はどんなことをしても、1コーナーまでは無理にしても前に行くべきだったと思います。でなければ、外に出して捲くり気味に一気に進出。直線勝負に賭けるべきでした。いかにも具合が良さそうだったので、三浦騎手にはもう少し流れを研究して乗って欲しかったような気がします。