
昨年、ノンコノユメが優勝した
ユニコーンS。その後、ノンコノユメはジャパンD
ダービー、
武蔵野Sを連勝。
G1のチャンピオンズC、
フェブラリーSで2着。4歳馬ながらダート界に君臨する大将格にのし上がりました。
そのノンコノユメの出世戦とも言える
ユニコーンS。今年はノンコノユメに続く、いやノンコノユメを越えるような馬はいるのか、大いに注目された一戦でした。
激しく人気を争ったのが1番人気ストロングバローズ。わずか10円差の2.9倍でゴールドドリームが2番人気。グレンツェンドが3番人気で続きました。
結果は押し切りを狙うストロングバローズに、ゴール前で並びかけたゴールドドリームが、クビ差競り落して待望の初
重賞勝ち。

1番枠を生かしてマイネルバサラが主導権を主張。好スタートを決めたストロングバローズが控えて2番手。その後ろに
ピットボス、スミレ、外に馬体を併せるゴールドドリーム。前を進むストロングバローズを徹底マーク。
3番人気のグレンツェンドはスタートで置かれる形で後方。私が注目していたダノンフェイスはスタート直後に躓き、好位を狙っていたのですが後方に下がりました。


前半の3ハロンが35秒3。昨年は34秒5、明らかに昨年よりもダウンしたペース。こうなると、抜群の手応えで2番手を進むストロングバローズにとっては願ってもない流れ。いつ仕掛けて抜け出すのかというところでしたが、もう我慢できないと言わんばかりにラスト400m過ぎに先頭。これを後ろで見ていたゴールドドリームがジワジワ差を詰めます。ラスト200mで馬体が合いました。

懸命に最後の力を振り絞って逃げ込みをはかるストロングバローズ。外から差し込もうとするゴールドドリーム。まさに2頭のマッチレース。激しい叩き合い、ぶつかり合いは追う者の強みでゴールドドリームに軍配。
3着争いは後方から外に出したグレンツェンドが、良く伸びて好位で粘る
ピットボスを捉えて確保。とはいえ、2着のストロングバローズから3馬身差。思ったよりも水があきました。
注目していたダノンフェイスは、馬込みの中を詰め寄ったものの6着。不本意な競馬になってしまいました。




勝ちタイムの1分35秒8(良馬場)は昨年のノンコノユメを0秒1上回る時計。昨年はやや重馬場で、脚抜きの良かったコンディション。それを考えると1秒近いくらい優秀だったかも知れません。
というように、昨年のノンコノユメを上回る内容で勝ち上がったゴールドドリーム。そしてクビ差で食い下がったストロングバローズ。7月13日に大井競馬場で「ジャパンD
ダービー」。
2着のストロングバローズが向かうかどうかは、まだ現段階では微妙ですが、優勝したゴールドドリームは早々と出馬宣言。東京
ダービーで7馬身差の独走を演じたバルダッサーレの対決が楽しみです。
