
福島競馬場に
戸崎騎手のガッツポーズが天に向かって力強く突き刺さりました。みちのく競馬、伝統の祭典「
七夕賞」は、今年も福島競馬場で52回目を迎えました。
夏競馬のハンデ戦ということで、過去のデータから波乱含みの一戦でもありましたが、今年は3番人気に推された4歳のアルバートドックが、外から迫る老練の8歳馬
ダコールを振り切って優勝。2月の
小倉大賞典以来、
重賞2勝目を達成致しました。4歳馬として、1999年以来、実に17年ぶりの快挙。

予測された通り
メイショウナルトが主導権。1コーナーをまわると
スピードに乗って2番手に上がった
クリールカイザーを離しにかかります。
ヤマニンボワラクテ、ウインリバティ、外から好発馬を見せた1番人気に推された
シャイニープリンスが好位置をキープ。この後に内ピッタリに
マイネルラクリマ。位置を押し上げて来た
マーティンボロが追走。
そして中団の中にアルバートドック、
バーディーイーグル、2番人気のルミナスウォリアーもいます。その後方に内々ピッタリと
オリオンザジャパン。そして、最後方には我が道を行く、ポツンと離れて注目していた
マジェスティハーツ。

前半の5ハロンが57秒9、緩みのないペース。2番手の
クリールカイザーが59秒くらい。余裕の追走です。
この余裕のあった
クリールカイザーが動きます。4コーナー手前で仕掛けて
メイショウナルトに並びかけて先頭を窺う勢い。後続もこれに続きます。
その時でした。中団から勝負どころで外に出したアルバートドックが前を追います。そして直線中程で、馬場中央から内にささりながら先頭に立ちました。


これをマークしていた
ダコールが、ゴール前でアルバートドックに猛然と肉薄。しぶとく伸びるアルバートドック。迫る
ダコール。なんとかアルバートドックが凌ぎ切って優勝。
ダコールが惜しくも2着。3馬身離れてハンデ53kの
オリオンザジャパンが3着に頑張りました。
アルバートドックに騎乗した
戸崎騎手は「コースがコースだから前のほうに行こうと考えていました。リズム良く運べていたので、最後まで辛抱してくれましたね。乗りやすくて、これからも楽しみです」とコメント。
終わってみると、人気どころのハンデ57kと、58kが1、2着。それで馬単がなんと4250円。なかなかの高配当でした。
