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3連勝のトーセンジョーダンはジャパンカップでも通用するのか?!


 アルゼンチン共和国杯を1番人気に推されて、見事期待に応えたトーセンジョーダン。内枠から早めに中団の外に出し、4角では好位置に進出。抜群の手応えで直線の坂の上でスパートをかけると、あっさり前を抜き去り一気に先頭。ゴール前は余力を残して圧勝でした。4歳の秋を迎えて、完全に本格化した印象です。
 2着が2番人気のジャミールで、3着が9番人気のコスモヘレノス。GIクラスとは言えないような相手。それゆえレベル的には物足りない思いがします。とはいえ、優勝タイムの2分30秒0は過去10年で最高タイム。高速馬場ながら余裕を残してこの時計は胸を張れるものです。
 同じ4歳馬で一昨年優勝したスクリーンヒーローが53Kのハンデで2分30秒9。直後に出たジャパンカップで劇的な優勝。大金星を上げました。そのスクリーンヒーローを上回る優勝タイム。それも57Kのハンデ頭。欲を言えば最後の1ハロンを11秒台で走って欲しかった気もしますが、初重賞制覇で3連勝と勢いに乗っている4歳馬。充実の秋を迎えて、大仕事の期待を十分残してくれました。
 一昨年、未勝利、500万の葉牡丹賞、オープンのホープフルSと3連勝。いずれも2000mで、一躍、クラシック有力候補にノシ上がり、クラシック路線を歩み出し始めた矢先、裂蹄とか体調不安で9ヶ月も休養。クラシックシーズンを棒に振るはめになりました。しかも、ようやく戦列にカムバックした昨秋の京都アンドロメダSでナムラクレセントの2着、中日新聞杯がアーネストリーの4着で、軌道に乗り始めたときに、再び裂蹄が出て7ヶ月もの長き休養。
 「ひと頃は爪に悩まされたが、現在はまったく問題ないので、思い通りに調整ができます」と語る池江寿調教師。これからもっともっと強くなる馬だということを、強調しているようです。芝2500mの距離もクリアして、目指すは世界の檜舞台ジャパンカップ。あるいは今年最後の大一番、有馬記念。いずれにしても大いに楽しみな1頭です。