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昨年の面目躍如!Mミラノの快走に相沢師の恩情あり!?


007  009 010  夏の函館の呼び物「函館記念」は、主導権を取ったマイネルミラノが一人旅に持ち込み、後続に2馬身差水を開けて押し切りました。

マイネルミラノにとっては、昨年、巴賞を圧勝し、挑んだ函館記念が2番人気。先手を取ったものの8着に失速してしまいました。

当時騎乗したのが丹内騎手。本来であれば前走のエプソムCで騎乗した柴田大騎手に依頼するのが一般的だと思いますが、相沢師は昨年同様に丹内騎手を指名。彼が函館出身で函館の馬場を熟知しているとの考えがあったからかも知れません。

003 私はエプソムCで◎に指名し、強力ルージュバック相手に、やったかな、というシーンを作ってくれたマイネルミラノ。ベストの2000mでチャンスと見ていたのですが、騎乗者を考慮して、丹内騎手には失礼ながら▲に一枚下げてしまいました。

それにしても2馬身差の圧勝劇。勝因は好スタートを切れたこと。同じような脚質の馬がいなかったこと。外枠を引いた先行オツウが2番手で妥協してしまったことがあります。

004 006 そのため楽に主導権が取れて、スイスイと願ってもない一人旅に持ち込んだマイネルミラノは、前半3ハロンの入りが35秒3。昨年が34秒9だったことを考えると、理想的な流れで落ち着いたペース。2番手のオツウは無理に競りかけようとしません。こうなると、後続が来るタイミングを計りながら仕掛けのタイミングを待つだけ。

1000m通過が60秒0。残り1000mを切り、1着でゴールに飛び込むため、後半の1000mからギアを上げて行きます。12秒3から11秒6へスピードアップ。

4コーナーを先頭でまわるマイネルミラノ。内からマデイラがオツウを捉えて2番手に進出。すると3番手のフェイマスエンド、その斜め後ろにいたファントムライトが、急激に脚色が鈍りだしました。

002 そこを内々の好位置でキープしていたケイティープライドが、ここぞとばかり追い出しをかけに入ります。2番手で頑張るマデイラ目がけて、ケイティープライドがグイグイと肉薄。

先頭は楽な単騎逃げのマイネルミラノ。中団から間を縫うようにしてツクバアズマオーが力強く伸びて来ました。 脚色からは断然、マイネルミラノが優勢。経済コースを走り、上位をグイグイと追うケイティープライド。そしてマデイラを捉えて2番手に進出。さらに馬込みの中から前を追うツクバアズマオー。

そんな中でまだ条件馬ながら驚きの1番人気に推されたバイガエシ。前半は後方に位置し、4コーナー手前から外々をまわって、中団に進出したものの比較的ダンゴの展開のなかで、勝負どころの4コーナーを一番外からの追撃態勢。これでは無理。ゴール前で詰め寄ったもののインサイドを通った馬が上位を独占する展開。ラストは最速の上りで伸びてきているものの不本意な結果(5着)となりました。

2番人気のレッドレイヴンも同様です。外をまわりながら8着と伸び切れませんでした。巴賞から中1週。馬体がプラス6K。完璧の仕上がりではなかったのかも知れません。

008 5番人気のマテンロウボスはスタートが甘く最後方に置かれる展開。バテた馬を捉えただけでした。

まだまだ充実著しいマイネルミラノ。目指すは秋の天皇賞でしょうか。圧巻の函館記念でした。

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