
ガリバルディが優勝しました。初
重賞制覇です。一昨年の
京都新聞杯以来の
重賞挑戦。むろんガリバルディも頑張りましたが、そこには巧みな手綱さばきで栄冠に導いた
福永祐一騎手がいました。
ヤル気満々でチャカつき気味のガリバルディ。
福永騎手は引っ掛かることを考えて、前に馬を置き、後方で末脚を温存する作戦。そして、梅雨時の開催最終日とあってインサイドがボコボコ状態。「インを走っていたら外に出せなくなる。とにかく直線は外に出そう」
福永騎手の気持ちは決まっていました。
人気はダッシングブレイズ、トウショウドラフタ、タガノ
エスプレッソ、ケントオーと続いていましたが、なにしろ中京に移ってから4年、3連単が25万以上の高額配当。人気馬は例年総崩れなのです。それゆえファンも迷っている印象がありました。
スタートで好発を決めた
カオスモスが内から先頭に立ちます。直後に3番枠の
スマートオリオン。そしてビークトラム、マイネルアウラートと続く展開。
1番人気のダッシングブレイズは中団の後ろ。出負けしたトウショウドラフタは内々の後方。同じく出遅れたタガノ
エトワールが中団内々。タガノ
エスプレッソは外枠ということもあり中団外で今回は待機策。


7番人気ガリバルディはスタートから
福永騎手が手綱を絞って末脚温存策。後方の一団の中。その後ろが最後尾のケントオー。
勝負どころの4コーナー。
カオスモスが内を開けて先頭。
スマートオリオンがピッタリと続きます。前半3Fが35秒5、半マイルが47秒2。1000m通過が59秒0。スローペースで流れていましたが、内がボコボコなので、できるだけ外に持ち出します。
直線中程から一気に浮上したピークトラム。そんなときに
アルマディヴァンが
ワキノブレイブ、マイネルアウラートの進路を妨害しながら馬込みから一気に伸びて来ました。出遅れて仕方なく内々追走のタガノ
エトワール、その直後にトウショウドラフタがインをついて懸命に前を追ってきます。
とはいえ、直線外から後続馬がグングン殺到。ゴール前で早めに先頭に立ったピークトラムを追って、直線外に出すことが出来たガリバルディ。凄い脚で伸びて来ました。そしてピークトラムをアッサリと捉えてゴールイン。
福永騎手はあまりの切れ味にしてやったり、ニヤリと勝利の笑み。


これも最後方から追い込んだケントオーが、中から伸びて来たダンスアミーガ、一番外から伸びたダノンリバティを振り切り3着。

1番人気のダッシングブレイズは直線の不利も重なって10着。2番人気のトウショウドラフタは直線脚を取られてギブアップ。タガノ
エスプレッソはまったく伸びを欠き15着と惨敗。
今年も1、2番人気が大惨敗。この時期のハンデ戦は本当に難解です。幸い私は◎ガリバルディで単勝、馬単、馬連をゲット。美味しい
中京記念となりました。
