
古馬秋の陣、重要なポジションを占める「
オールカマー」。人気は昨年のグランプリ「
有馬記念」を快勝したゴールドアクター。対する今年の夏のグランプリ「
宝塚記念」で王者ドゥラメンテを破った紅一点マリアライト。この2頭の対決の様相でした。
人気は単勝2倍のゴールドアクター。わずかの差でマリアライトが2番人気。別定戦ということもあって、これまで比較的、無難に収まるデータでしたが、ゴールドアクターが1番人気に推された
春の天皇賞で12着。マリアライトも昨年の
オールカマーで離された5着。過信はできませんでした。
内から好スタートを決めた
クリールカイザーが先頭に立ちました。外を気合を入れながら
エーシンマックスが行きます。あっという間に先頭に立つと2馬身、3馬身と後続との差を広げて行きます。その後に
クリールカイザーと、3番手に
カレンミロティック。少し離れて内に
サムソンズプライド、その外に
サトノノブレスが占めます。

そしてこれらを見ながらゴールドアクター。その真後ろにマリアライトがガッチリとマーク。内には
マイネルメダリスト、そしてツクバアズマオーが直後で虎視眈眈。それから内にショウナンバッハ、外にはワンアンドオンリーが並んで後方待機。
前半1000m通過が59秒9の平均ペース。離し気味に逃げた
エーシンマックスを、4コーナー手前で捉えて先頭に立ちかけた
クリールカイザー。内々から
サトノノブレスが顔をのぞかせてきました。それを見たゴールドアクターが先行馬を射程圏に進出態勢。これにマリアライトが続きます。真後ろにはワンアンドオンリー。


直線で
クリールカイザーに並びかけた
サトノノブレス。と同時に外からゴールドアクターが、この時とばかり馬体を併せて来ました。そのときでした。ゴールドアクターをマークしていたマリアライトが急に脚色が鈍りだします。逆にその内から経済コースを縫うように伸びて来たのがツクバアズマオー。
坂を上がると内の
サトノノブレスにピッタリ並んだゴールドアクター。2頭の激しいデッドヒート。クビ差ゴールドアクターが出たところがゴールでした。追い込んだツクバアズマオーが3着。そしてマリアライトは5着と伸びきれませんでした。

とはいえ、優勝したゴールドアクターから7着のワンアンドオンリーまで0秒4差、昨年の勝ちタイムが2分11秒9。これは今年と同じですが、レースのラスト3ハロンが、今回の35秒4に対して、昨年が34秒9だったことから、ややレベル的に低調だったような気がしました。
