あの歴史的“ハナ差”からそれぞれの秋の陣!!
「まったく2頭並んでゴールイン!さあ、どっちが勝ったのか!これは際どい!」場内実況のアナウンサーが絶叫気味にアナウンスしたのが今年の日本ダービー。 そうです、ハナ差の決着となったマカヒキとサトノダイヤモンドの歴史的一戦。そのダービーからマカヒキはフランスに渡り、今週の世界の頂点「凱旋門賞」に、日本馬初めての金メダルを目指します。 一方、サトノダイヤモンドは菊花賞を照準に、神戸新聞杯からスタート。単勝オッズが120円。断トツの人気でした。いわゆる相手探しの一戦の様相。 まず、果敢に飛び出したのがロードヴァンドールが主導権を主張。2番手にマイネルラフレシア。内からヒルノマゼランも正攻法。前半の1000m通過が61秒4。明らかにスローで流れて行きます。 サトノダイヤモンドは中団の外に陣取ります。一方で、当面の敵と思われた2番人気のエアスピネルが後方を追走。あまりにも消極的な作戦。そのエアスピネルの前にミッキーロケット。そのすぐ後ろにはレッドエルディストとカフジプリンス。 逃げたロードヴァンドールが先頭でまわって来ました。アグネスフォルテ、その後には3番人気ナムラシングン。 そして外からジワジワとサトノダイヤモンド。それをマークしていたカフジプリンス。また後方から外をまわりレッドエルディスト。また4コーナーでインにいたミッキーロケットが前を追います。 サトノダイヤモンドが先行馬をのみ込むように襲い掛かって来ました。そして、馬ごみを縫うようにしてミッキーロケットが、グングン迫って来ました。大外からレッドエルディスト。間からカフジプリンス。エアスピネルは今一つ反応が良くありません。 ゴール前で先頭に立ったサトノダイヤモンドの内からミッキーロケットが鋭く並びかけます。2頭の激しいデッドヒート。一旦、勢いからミッキーロケットか、と思われた瞬間、再びサトノダイヤモンドが盛り返してクビ差突き放して優勝。ここは地力の違い、役者が違うということでしょうか。 私の期待したレッドエルディストは3着。「勝負どころの4コーナーでぶつけられて外に張られてしまった。それでも良く盛り返しているね。次の菊花賞が楽しみになったよ」と四位騎手。 一方でエアスピネルは、いったいどうしたものか。これまでの内容からサトノダイヤモンドの前で展開すると思われていただけに、何とも解せない5着でした。
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