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朝日杯FSは渋った馬場が命運を分けたのか!!


011 012 013 注目の2歳決定戦GI「朝日杯FS」は、ビックリの大波乱となってしまいました。優勝は6番人気の伏兵サトノアレス。後方待機から直線では外に出して一気に上昇。中程から力強く伸びて、内で粘るボンセルヴィーソを捉えると、一番外から猛追したモンドキャノンを振り切り栄光のゴールイン。2歳チャンプに輝きました。

この日、断然の人気に推されたのが話題のフランケル産駒ミスエトラ。阪神JFの優勝馬ソウルスターリングに続きフランケル産駒のGI連勝か!とファンの方は思われたようですが、ファンタジーSを圧倒した時のようなモノ凄い迫力が見られませんでした。

スタートと同時に内から飛び出したボンセルヴィーソ。そして一番外からトラストの柴田大騎手がしごきながら上昇。一気に主導権か、と思われたのですが2番手で折り合いを付けます。これで流れがダウン。前半の半マイルが48秒3-5ハロンは60秒6。明らかにスローで展開します。この流れにクリアザトラックも行きたがる素振り。レッドアンシェルも好位をキープ。これらを前に見て1番人気のミスエルテが追走。そのインサイドには2番人気のダンビュライト。

001 後方にはタガノアシュラ、サトノアレス、モンドキャンノ。これらが虎視眈眈です。このままの形で4コーナーをまわり、逃げたボンセルヴィーソが懸命にラストの踏ん張りを見せます。並びかけようとトラスト、外にはクリアザトラック。

002003005 そのときでした。大外に出したサトノアレスが凄い脚で、ミスエルテに並ぶところなく抜き去ると一気に先頭に躍り出ました。これにビックリしたかのように躊躇する感じのクリアザトラック。伸び脚が止まります。

サトノアレスが内のボンセルヴィーソを突き放しにかかります。目前にはゴールでしたが、一番外からモンドキャンノが猛然と強襲。結局、半馬身振り切りサトノアレスが優勝。モンドキャンノが2着。逃げたボンセルヴィーソが3着。ミスエルテが4着。

時計が1分35秒4、良馬場発表では過去もっとも遅いタイム。昨年優勝のリオンディーズの1分34秒4よりも1秒も遅い時計。

優勝したサトノアレスに騎乗した四位騎手の勝負服、ヘルメットには大きな泥が付いていました。ということは、発表は良馬場であっても、馬場は水分を多く含んだコンディションだったのでしょう。

007009 前開催の京都が高速決着だったことを考慮すると、この道悪コンディションは多くのファンが想定外だったようです。おそらくミスエルテの川田騎手も「スピードを生かせる軽い馬場のほうが、彼女には向いています」とコメント。

おそらく13着に敗れたダンビュライト、7着クリアザトラック、8着レッドアンシェルも差はなかったのですが、この馬場の巧拙が一番大きかったように思いました。