いまだに行方不明者が1万6000人を超す東日本大震災。私自身、親戚、友人、知人の無事が確認できていないとあって、日々穏やかな気持ちではないのですが、とはいっても大好きな競馬、それも春のクラシックは間近に迫ってきました。
東日本大震災により中山開催が中止となり、桜花賞や皐月賞といったそれぞれのトライアル・レースが順延とか変更。その中で注目の皐月賞トライアル「スプリングS」は、1週遅れて場所を中山から阪神に移して行われました。
このレースの私の本命は1勝馬のステラロッサ。直前のアルメリア賞で話題の大器のトーセンレーヴを相手に、ほとんど互角の競馬。ラスト33秒3という強烈な末脚も際立っていたことから大きく取り上げたのですが、結果はオルフェーヴルの3着。それも直線グイグイと伸びて、勝ち馬とわずか0秒2差。1、2着(ベルシャザール)馬は、6番、7番の真ん中より内側の枠。ところが、ステラロッサは15番枠。この枠順の不利は大きかったとみています。
ちなみに、2番人気のリベルタスが17番枠で13着。3番人気のリフトザウイングスは14番枠で15着。関東期待の星サトノオーは18番枠で9着。これは明らかに内枠有利が明らかなレース。それゆえ15番枠から出て最速のラスト34秒3で肉薄したステラロッサの性能の高さが光っていました。さすが角居きゅう舎。8番人気だったことから、上位2頭と枠順が逆であったならば、3連単はかなりの配当が期待できたはずです。
それでも3着に入り、皐月賞出走の権利を獲得。2戦目で未勝利を勝ったときが東京芝コース。東京は問題なし。インサイドの枠を引き当てれば好勝負が期待できます。もちろん、外枠で凡退した前記馬も巻き返しはあるはずです。
翌3月27日に設けられた「毎日杯」は、阪神の芝1800m。前日のスプリングSとまったく同じ条件。今年だけは特例として急遽、芝1800→芝2000mくらいにしておけば、まだ皐月賞を見据えて見応えのある競馬が期待できたのですが、杓子定規に通例だからとばかりに、同じ距離で行うとは・・。そんなわけで今年のスプリングSと毎日杯は以前の条件戦の分割レースのAとBという感じさえしました。
とはいっても、毎日杯は話題のトーセンレーヴの登場。果たして、無敗2戦2勝の超良血馬が、いったいどんなレースするのか、アッサリと勝たれれば皐月賞でも最有力候補として大きく取り上げられるはずでしたが、結果は意外なものでした。
圧倒的な1番人気で重賞という雰囲気に呑まれたのか、好位置3番手で引っかかる感じの追走。外枠の14番枠ということもあって、少し前に行かねばならないという気持ちが手綱を通して馬に伝わったのかも知れません。直線で先頭にたったところを、これを徹底的にインコースの直後でマークしていた2番人気のレッドデイヴィスに足元をすくわれる形の競馬。外から伸びたコティリオンにも差し込まれて不覚の3着。自信の皐月賞出走に黄色信号となりました。
これも運といえば運ですが、あのアドマイヤオーラ、ブエナビスタの半弟。かなりの好素材でもあり、是非とも皐月賞に出走させてあげたいのですが、いやあ、なんとも厳しくなりました。
このレースの私の本命はカグニザント。東京の新馬戦同様に逃げ切りと考えたのです が、スタートで出遅れて、初めて揉まれる競馬で引っかかり、あん上の北村宏騎手とけんか状態。おまけに直線では前を塞がれる手痛い不利。そんな状態でも大崩れしないで、トーセンレーヴと0秒9差。これでキャリア1戦。しばらく追いかけたい馬です。
ところで、フラワーCで快勝したトレンドハンター。ダートで2連勝。ダート1800mでラスト3ハロンが36秒2の切れ味。これは芝で一段と決め手の鋭さが生きるはずと判断して◎にしたら、ものの見事に予感が的中。こういう予想が的中すると、予想したほうとして、まさに、してやったりという満足度100パーセントになります。岩田騎手で5番人気でしたが、単勝、馬単、3連複、3連単が的中。本当に嬉しかったです。