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弥生賞を終えて皐月賞は大混戦の様相の気配!!


一昨年、サトノクラウンが快勝。昨年はマカヒキがリオンディーズ、エアスピネル相手に豪脚を披露。春のクラシックに直結する弥生賞。今年は1番人気に推されたカデナが見事な大外一気のゴボウ抜き。堂々期待に応えました。

ところが、あまりにも時計が平凡。2分3秒2。昨年のマカヒキが1分59秒9。一昨年が2分1秒8(稍重)。良馬場で行われた過去10年で一番遅いタイム。

主導権を取ったマイスタイルが、前半3Fが36秒6、1000m通過で63秒2。さらに1200m通過が1分15秒9。ビックリするくらいのスローです。

ちなみに前日の未勝利(2000m)が35秒8-48秒0-60秒6-1分13秒1。つまり弥生賞は未勝利クラスより遅いペースだったのです。

それゆえ、中団の外目に付け、4コーナーで一番外をまわって勝ち上がったカデナ。昨年の京都2歳S以来の実戦だったことからも、時計は平凡でも内容的には大いに見るべきものがありました。

とはいえ、これは有力馬の凡走、相手のレベルが意外に低かったから出来た芸当とも考えられます。

8番人気のマイスタイルが、横山典騎手の絶妙のペースに操られて、ラスト35秒1のラストスパート。2分3秒3で2着。前日の未勝利で3番手から押し切ったニシノオラクルが、2分3秒3でラストが34秒8。内容的には弥生賞が未勝利クラスだったと言っても過言ではありません。

それでは、この弥生賞でカデナに次ぐ2番人気に推されたダイワキャグニー。レース中引っ掛かるような素振り。4コーナーでは外にモタれるような仕草。キャリアの浅さが出た格好でした。初めての右回り、9着と失速。

そして京成杯を勝ち、3戦2勝のコマノインパルス。3番人気でしたが出が悪く後方から。3コーナー手前から外を通り前に進出。直線入り口では内の4番手にいたのですが、伸びを欠いてしまいました。

私は◎を7番人気ベストアプローチに打ちました。大きな不利があった京都2歳Sでカデナの3着。前走のセントポーリア賞でも出遅れ、4コーナーを一番外でまわるロスがあってラスト33秒2の切れ味。今回は初騎乗になる戸崎騎手が、わざわざ栗東に出向いて最終確認。この熱の入れようからも走り慣れた2000mでチャンスと見たのですが、好スタートから中団インのポジションを確保。抜群の手応えで直線に入って来た時に、内から2頭目の開いたところを狙ったのですが、すぐ前にいたダンビュライトが外に行かず、そこを衝いたのです。接触しそうになる不利。慌てて手綱を引く戸崎騎手。そこから態勢を立て直して、馬込みの間を鋭く追い上げたのですが、3着ダンビュライトにハナ差届かず。3着までに入れば皐月賞。なんとも惜しまれる4着敗退でした。申し訳そうな戸崎騎手の表情が忘れられません。

エピファネイアの下、注目の良血グローブシアター。ホープフルS3着で見せた豪脚が、まったく影を潜めて8着。キャリアの浅い3歳馬。気難しい面がでた印象でした。馬体も寂しく思えたのは私だけでしょうか。