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やはり4歳軍団のワン・ツーだったけど、自信の◎エイシンフラッシュに勝たせたかったな~(T_T)


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0505_01 古馬戦線の春の陣、最高峰の143回「天皇賞」は、本当に自信があったのですが、惜しくも2着と涙を呑んでしまいました。
 今年の天皇賞は、折からの4歳軍団旋風が勢いを増す中での一戦。ゆえに4歳馬が10頭も出てくる大変珍しい天皇賞となりました。
 私の予想もその4歳馬の中から優勝馬が出る!という見解で、もし2、3着を脅かすのであれば、本格化した6歳馬、単騎で先行するナムラクレセントしかいない、という見方をしていました。
 結果は、やはり4歳のヒルノダムールが優勝。外から肉迫した期待のエイシンフラッシュが半馬身差届かず2着。逃げ残ったナムラクレセントが3着。圧倒的人気のトゥザグローリーが13着。2番人気のローズキングダムは11着と凡走。また、4番人気のペルーサが8着と期待を裏切ってしまいました。

 そもそも芝3200mを走る天皇賞は、まず間違いないという確固たるデータがあるものなのです。例えば、過去10年の中で、1番人気で優勝したのがテイエムオペラオーとディープインパクト。この2頭しかいないのです。この2頭は殿堂入りの歴史的名馬。それくらいの名馬でないと、天皇賞で1番人気には応えられない。それゆえGIが7、7、3着で無冠のトゥザグローリーは、まさにデータから優勝という文字が消える馬だったのです。
 もうひとつ、春の天皇賞で重要なことが年齢。ビッグゴールドとマイネルキッツの7歳馬が2着(過去10年)だけ。そのマイネルキッツにしても今年は8歳。この年齢では連対はおろか3着も4着も5着もなし。昨年のように相手に恵まれたというならともかく、強力4歳軍団の前では無理という結論で無印。
 4歳馬の中ではペルーサが、昨年の菊花賞を回避。距離に自信がなかったからで、いきなり3200mという距離では厳しい戦いが予測できました。また、ローズキングダムは昨秋からハードな日程続きで疲労が気がかりでした。まして、今年は1週延びた日経賞・芝2400mをチョイス。同じ週であれば、400m短い2000mの大阪杯のほうを選択すべきではなかったか、とも考えました。
 一方で、ヒルノダムールは昨年追いかけ続けた馬で、ダービーが9着、菊花賞が7着。大阪杯の結果からもベストが2000mで、3200mはやや距離に不安がありそうだとも思いました。0505_02
 となると、エイシンフラッシュ1頭しかいないのです。あのダービーでラスト32秒7という強烈な神業的破壊力は、只者ではない馬なのです。ただ、勝負の運をダービーで完璧に使い果たしたのか、菊花賞前に不安が発症。仕方なくパス。そして、ジャパンCではブエナビスタの斜行を、モロに受ける形で敗退。それならばということで、臨んだ有馬記念はスタートで致命的な大出遅れ。余りにもダービー後はツキがありませんでした。
 今年は休養明けの大阪杯で3着。これは青写真通り。本番の天皇賞に向けて、きゅう舎のスタッフ、そして騎乗する内田博騎手が、目標に向けてひとつになっているような印象を受けたものです。
 前日のイベントでは、周りでマイネルキッツを支持する声が多い中で、私は自信を持ってエイシンフラッシュを強調。ダービー馬が翌年の春の天皇賞に出てきたケースでは、番組が改変後、なんと5勝で勝率5割、2着が1回というデータがあることを訴えました。
 にもかかわらず、エイシンフラッシュはヒルノダムールに半馬身差2着に敗退。勝ち馬は2番枠を引いて、藤田騎手がインをピッタリと追走。逆にエイシンフラッシュは15番枠で、前に壁を作れず、常に外を回るような不利な条件。この枠順の内と外の差が大きかったと思います。
0505_03 前半の1000m通過が64秒2、2000mは2分8秒7。逃げる予定のナムラクレセントがスタートで出遅れたために超スローペース。団子状態で進む形。レースの前半は各馬が入れ替わり立ち替わり先頭。中盤からナムラクレセントが主導権を主張して先頭にたったものの最後は決め手の差が出て、ヒルノダムールが内から抜け出し、外からエイシンフラッシュが急追。3分20秒6の勝ちタイムは過去10年でもっとも遅い時計となりました。
 それにしても、△ヒルノダムール◎エイシンフラッシュ▲ナムラクレセントで、3連福2万5530円、馬連6810円は美味しい配当でした。