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初GI制覇のSアラジンと激ペース2着の昨年優勝馬の決着!!


今年のGI「安田記念は」は、いろいろな意味でインパクトのある一戦でした。優勝は7番人気のサトノアラジン。初GI制覇でした。昨年の安田記念で3番人気。直線追い込んで4着。そのときの優勝馬はロゴタイプ。ちなみに2着があのモーリス。

今年の安田記念は自分の予想コラムでも書いたのですが、香港の馬もいて前半から緩みない流れになると予測。アンビシャス、グレーターロンドンの追い込みタイプを重視。むろん、その中にはサトノアラジンも有力候補でした。

そして、予想通りロゴタイプ、サンライズメジャー、ディサイファ、ブラックスピネル、が前に出て来て、外のロゴタイプが仕掛けながら先頭に立ちました。ヤングマンパワー、香港のコンテントメントも前に出て来ます。

前半の3ハロンが33秒9。昨年ロゴタイプが逃げた時が35秒0。そして半マイルが45秒5、1000m通過は57秒1。まさに緩みないない流れ。

1番人気のイスラボニータは好位置のインサイドをキープ。2番人気のエアスピネルは後方3番手。そのすぐ前にレッドファルクスがいて、それに外から並ぶサトノアラジン。出負けしたアンビシャスは最後方。

そして4コーナーをまわるとラスト600m。逃げるロゴタイプはますます快調。1200m通過が1分8秒1。ここで軽く仕掛けると2番手以下が離れます。昨年のレースを彷彿させる二枚腰。そして、ラスト200mでは後続と5馬身差くらい。

先行勢はギブアップ。馬場中央から後方待機のグレーターロンドン、その外にステステファノスが伸びて来ましたが、その後方にいたサトノアラジンが、レッドファルクスを従えて、グイグイと接近して来ました。

1400m通過が1分19秒4。さすがのロゴタイプも11秒3→12秒1にダウン。そんな状況下で外のサトノアラジンが、ロゴタイプを捉えたところがゴールでした。一番外のレッドファルクスが3着。しぶとく頑張ったグレーターロンドンが4着。エアスピネルは内からようやく開いたところを押し上げて5着。

優勝したサトノアラジンからエアスピネルまでクビ・クビ・クビ・クビ差の大激戦。ステファノスが7着。半馬身差でイスラボニータ。直線前がカベで抜け出すタイミングを失って不完全燃焼の8着でした。

また、注目していたアンビシャスは勢い激しい流れのマイル戦。出遅れはいつものことでしたが、流れにまったく乗れず、最後方で4角をまわると走法がバラバラ。激しく追い出しをかけたのですが、持ち前の末脚にエンジンがかからず、中程では横山典騎手も諦めたのか無理に追うことはありませんでした。

優勝したサトノアラジンは1分31秒5、ラスト33秒5。レコードに0秒2差。見事な内容です。

それ以上に驚いたのがクビ差2着に頑張ったロゴタイプです。前半緩みないペースで進めながら、ラスト400mで再加速。ゴール前200mでは安田記念2連覇か、と思わせる一戦でした。これで7歳馬。以前なら8歳の夏。16番枠から出て強引に先頭に立ち、出色の内容を演じたロゴタイプ。まさに古豪復活を思わせる快走でした。田中剛厩舎のスタッフの皆さん、関係者の皆さんに心から拍手を送りたい進境です。