無敵の3連勝!セダブリランテスという新星のレベル!!
ひと昔前は、残念ダービーとも言われた前身の「ラジオ短波賞」。現在は「ラジオNIKKEI賞」となりましたが、秋を狙う有力3歳馬はほとんどが休養入り。例年やや小粒な3歳重賞といった印象があります。 そんな中で、今年は楽しみな馬が参戦して来ました。キャリア2戦のセダブリランテス。昨年暮れの中山でデビュー。ダート1800mでアッサリ快勝。続く2戦目が5月の新潟。初めての芝1800mでしたが、好位からゴール前の叩き合いで勝負強さを発揮。どんリッチ以下に競り勝ったのです。初芝でラストが瞬発力の競馬。これに怯むことなくラスト33秒6で連勝。 3連勝の期待を乗せて初重賞「ラジオNIKKEI賞」に挑戦。注目のハンデが54k。同じ2勝馬のウインガナドルが夏木立賞を勝ってきたにもかかわらず53k。この差はセダブリランテスの評判なのか。器の大きさなのからなのか。 主導権を取ったのは、予想通りそのウインガナドル。スタートで後手を踏み、マイネルスフェーンと接触。そこからしごいて2番手に上がりましたが、そのぶん引っ掛かり気味。それらを見ながら外からじんわりと、2番人気のセダブリランテス。それを背後でマークする1番人気のサトノクロニクル。同じような位置には3番人気のクリアザトラックもいます。一団の一番後ろにロードリベラルが重心の低い走りで離れた形。 前半、5ハロンが59秒5。比較的ゆったりとした流れ。各馬は仕掛けのタイミングを計っています。 4コーナーで外からニシノアップルパイを捉えて2番手に上がったセダブリランテスがゴーサイン。これを追ってサトノクルニクルとクリアザトラックもスパート。 逃げるウインガナドルに並びかけたセダブリランテス。内で懸命に頑張るウインガナドル。それらの外から弾けるように伸びて来たのがロードリベラル。 ゴールは3頭が並んでゴールイン。優勝は今回も勝負強さを発揮したセダブリランテスがクビ差競り勝ち。遂に初重賞制覇。ウインガナドルが一番外から伸びたロードリベラルをクビ差振り切り2着と頑張りました。 時計は例年並みでしたが、なんと言ってもキャリア3戦で無敗の重賞馬。父はあのダービー馬ディープブリランテ。秋に期待する夢が大きくなりました。 1番人気のサトノクルニクルは6着。57kのハンデもありましたが、空回りで小回りの福島が不向きな印象でした。 また、3番人気のクリアザトラックも56kのハンデで4着。GI朝日杯FS3番人気。騎乗した北村宏騎手が語るように、こういった小回りコースは経験がなく、本来の力を出し切れず不完全燃焼のような印象でした。 牝馬で55kを背負わされたライジングリーズンは11着とかわいそうでした。またニシノアップルパイはスタートのタイミングが悪く、仕掛けて2番手を取りに行ったぶん、引っ掛かりどうしで最後はギブアップ。残念です。
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