菊花賞トライアルの「
神戸新聞杯」。圧倒的2.2倍の支持を受けたレイデオロ。ルメール
騎手はスローと見てガッチリと好位3、4番手をキープ。直線中程で早めに先頭に立つと、後続を寄せつけずに2馬身差の横綱相撲。ゴール前は余裕綽々でした。

これで
菊花賞には向かわず、当初の予定通り11月26日の
ジャパンCに直行となるとのことです。
それにしても、生涯1回しか挑戦できない、クラシック「
菊花賞」を早々とキャンセルするとは、なんとも解せない話です。
日本ダービーで名実ともに日本一と言う頂点に立ちながら、
菊花賞をパスすることを公言。3000mの距離は向いていない!2400がこの馬の限界だ、ということらしいのです。
3000mの距離は、ほとんどすべての
菊花賞出走馬が未知なる部分。ライバルに比べて分が悪いということなのでしょうか。その線引きはオーナー、そして
藤沢和調教師が熟考して選択したことなので、異を唱えることは控えますが、
ダービー、そして今回の
神戸新聞杯を振り返り、その判断が正解だったか、となると、なんとも微妙です。
というよりも今年の同期は例年よりも手薄な印象。そして、今回の
神戸新聞杯の圧倒的内容から、ラスト3冠目の
菊花賞に挑戦させても良かったのではないかと思います。
父は
キングカメハメハ、母の父が
シンボリクリスエス。血統的な背景から距離の問題はありません。
神戸新聞杯を乗り終えたあとのルメール
騎手は「馬が大人になって、乗りやすくなりました。スタミナはあるし、目標は先だけど楽しみです」と、スタミナがあることを公言していました。
ラスト3ハロンが11秒3-11秒4-11秒8。この流れに圧倒的な迫力で星を伸ばしたレイデオロ。
菊花賞パスがなんとももったいない印象です。


さて、
神戸新聞杯で2、3着したのが2番人気のキセキ。そして3番人気サトノアーサー。人気通り順当な結果でした。
キセキは好位で展開するレイデオロに対して中団のインを追走。直線で馬込みの間を割って伸びて来ました。ラスト3ハロンが唯一33秒台で33秒9。
一方で、サトノアーサーは終始レイデオロの背後について、伸びて来たのですが、キセキの決め手に屈してしまった格好です。
逃げたアダムバローズの2番手に付けてレースを進めた4番人気のダンビュライトが、一息伸びを欠いて4着。16k増の馬体は成長分と見ていますが、先に行ったぶんレイデオロの目標にされた形でした。現在の賞金が1050万。
菊花賞出走が微妙です。
私は逃げると見ていたマイスタイルに注目していたのですが、スタートが甘くなり仕方なく3番手。4角では外にレイデオロに並ばれて、そこからヨーイドンの決め手の勝負では持ち味を生かせませんでした。残念です。
