目黒記念、函館記念を連勝したキングトップガンが3連勝を目指して、札幌記念でもかなり人気を集めるだろうな~と、戦前は考えていましたが、実際は6・3倍の3番人気。さすが、ファンの方の冷静ともいえる見識は高いですね。結果はブービーの12着。他に強力な逃げ馬いなかったことから、横山典騎手が正攻法にでました。楽に主導権を取って一人旅。ところが、他の馬も追走が楽で、インの直後にいたアクシオンもいつでもスパートできる態勢。
ところが、この日のキングトップガンは函館記念を勝ったときに比べて520Kのプラス10K。8歳でデビュー以来最高の体重。明らかに調整ミスだったように思います。
もっとも、51のハンデと横山典騎手の芸術的な騎乗で優勝した目黒記念。また、函館記念を優勝したときも、なんと首差の抵抗にあった相手が不振続きの10歳馬マヤノライジン。そんなラッキーさもありました。今回はここ2戦とは違って、GⅡ定量戦の「札幌記念」。相手も一段と強力な顔ぶれ。もう4角ではギブアップ状態でした。
そういった中にあって優勝は1番人気のトーセンジョーダン。元々クラシック候補として大いに期待されていた馬。昨年の函館からアルゼンチン共和国杯まで3連勝。その勢いで有馬記念に挑戦。ヴィクトワールピサ、ブエナビスタ、トゥザグローリー、ペルーサに続く0秒3差5着。キングトップガン級とは役者が違いました。とはいえ、トーセンジョーダン自身が、本調子には一息の状態で、そのぶんアクシオンの粘っこい抵抗に合い、ハナ差までもつれ込んだのです。サマーJS独走の優勝騎手、福永ジョッキーにとっては格別に嬉しい1勝となりました。
さすがといえば、昨年の有馬記念以来の実戦となったGI馬レッドディザイア。4角で大外に振りまわされながら、直線は一瞬、突き抜けそうな勢いで肉迫。最後はやや鈍ったとはいえ、いやあ、さすが同期ブエナビスタの宿敵だったトップクラスの実力。その片鱗を披露してくれました。秋のGI戦線が楽しみになりました。
同じ距離を走る天皇賞に出走して来ると、あの牝馬で劇的な札幌記念優勝、そして天皇賞優勝のヘヴンリーロマンスが彷彿されます。騎乗したのは当時の松永幹ジョッキーでした。歴史は不思議な因果関係にあり、再び歴史のヒロインになる可能性があります。
さすが有馬記念好走のトーセンジョーダン!あのGI馬も実力の片鱗を披露!秋が楽しみになったぞー(^^♪
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