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石橋脩騎手が感激のGI制覇にヤンヤヤンヤの大歓声!!


 

遂に日本人ジョッキーが勝ちました!  この秋はMデムーロJに、ルメールJ。そしていわゆる出張で来ていたボウマンJにムーアJ。天皇賞のキタサンブラック(武豊騎手)以外は、すべて外人騎手がGIを手にしていたのですから、その差は圧倒的なものでした。

もっとも1番人気に騎乗するジョッキーはほとんどが外人騎手。「阪神ジュベナイルF」もルメールJが騎乗したロックディスタウンが1番人気。この定説化したGIジンクスを打ち破ったのがラッキーライラック(2番人気)に騎乗した石橋脩騎手。

中団の外で末脚を温存。好位のポジションを取ったロックディスタウンに、すぐ目の前に3番人気のリーリーノーブルを背後で眺めながらの展開。こうした流れ、展開の良さもありましたが、その絶妙のタイミングで仕掛けて、直線先頭に立ったリーリーノーブルを、ゴール寸前でキッチリと捉えました。

レースは最内のサヤカチャンではなくて仕掛けてラスエモーショネスが主導権。外からコーディエライトがスルスルと2番手に上がりました。そして、ルメール騎手がなだめるようにロックディスタウンが上位に浮上。ラテュロスが内にいます。好位から中団にかけて内々をサヤカチャン。それに外から馬体を併せるリーリーノーブル。直後の内にマウレア。外にはラッキーライラック。そして後方のインにトーセンノブレス。外に並んでソシアルクラブ。そして最後方にレグルドール。

前半の5ハロンが59秒9。良馬場のマイル戦、遅い流れです。ところが、後半の3ハロンが34秒4。阪神、開幕2週目。間違いなくスローの展開です。そう感じたロックディスタウンのルメール騎手も好ポジション取り。それで掛り気味になるロックディスタウン。初めての長距離輸送も影響していたのかも知れません。 直線で2番手のコーディエライトがゴーサイン。先頭に立ちます。外からすかさずロックディスタウンが並びかけて先頭に立ちます。それを待っていたかのようにリーリーノーブルが猛然とスパート。さらに一番外からラッキーライラックが接近。内からスルスルとマウレア。

直線中程でロックディスタウンが失速。変わって一気に先頭に躍り出たリーリーノーブルが、後続を引き離しかけたところに、一番外のラッキーライラックの末脚がケタ違い。猛然と強襲してリーリーノーブルの外からスパッと差し切りました。

3番手に上がったマウレアも半馬身差まで詰め寄ったところがゴール。ラスト3ハロンが11秒9-11秒0-11秒5で34秒4。昨年の優勝馬ソウルスターリングが勝ったときがラスト35秒2。ソウルスターリングの勝ち時計は1分34秒0でしたが、ラッキーライラックは1分34秒3。ラスト33秒7の切れ味を見せたラッキーライラックは、まさにクラシック級です。

ラッキーライラックに騎乗した石橋脩騎手は、一完歩仕掛けを遅らせてまさに完璧な騎乗。武豊騎手のキタサンブラック以来の日本人騎手によるGI制覇となりました。 1番人気のロックディスタウンは9着に敗退。来年も折り合いが大きな課題になりそうです。

また、今回は登録したものの無念にも抽選で除外されたサウンドキアラ。1勝馬ですが血統もさることながら凄い逸材だと見ています。