今年のマイルCS南部杯(jpnGI)は、被災地の岩手競馬支援ということで、本来の盛岡競馬場から東京競馬場に舞台を移して開催。
これにはJRAからトランセンド、エスポワールシチーなど、ダートのトップクラスが参戦。地方競馬サイドは盛岡と水沢から2頭。高知から2頭が出走。とはいえ、高速決着になりやすい東京競馬場の馬場コンディション。このひとつだけで地方馬には圧倒的に不利な条件でした。そうでなくとも、エスポワールシチー、トランセンドといった強力な先行馬が揃ってハイペース必至の展開。
圧倒的な人気に推されたトランセンドは、3月のドバイ遠征以来、実に半年ぶりの実戦。世界を相手にしてきたトランセンドといっても過信は禁物だろうと判断して、末脚温存のタイプ、順調さの2点をもっとも重視。
で、狙ったのがシルクフォーチュンとダノンカモン。なかでも私と抜群に相性がいいシルクフォーチュン。プロキオンSで◎に推して見事な直線一気の圧勝劇。大きな配当をプレゼントしてくれた馬です。前走の新潟のBSN賞はラスト34秒7の豪脚で首・半馬身差まで肉迫
しながら惜しい3着。振り返れば過去4戦ともダートで、いずれも34秒台の芝並みの末脚を披露。このパンチ力が東京の高速馬場で必ず生きるはずだと確信。課題は距離のマイル戦でしたが、プロキオンSで勝ち星のなかった1400mで圧勝し、ビッシリ追っていれば驚愕の1分21秒台も期待できた時計から、以前に比べてもの凄く成長していると見て、マイル克服は十分可能と決断。本命に指名に推したのでした。
さあ、レースは乗り替わったエウポワールシチーと松岡騎手のコンビが、ダッシュ良く主導権。これに遅れまいと藤田騎手のトランセンドが仕掛けて2番手を確保。これをマークする形で、内からバーディバーディとブラボーデイジー、そしてダノンカモン。私のシルクフォーチュンは1600mで追走が楽なのか、いつもより前の中団のインを追走。
快調に飛ばすエスポワールシチーを大名マークする形のトランセンドは、3角から気合を入れつつ追走。直後にダノンカモンが抜群の手応えで接近。半マイル通過が46秒1で1000m通過が57秒8。まさに芝並みの流れでした。
直線でエスポワールシチーに並びかけて先頭に立ったトランセンドを、外から背後にいたダノンカモンがこれに並びかけて激しいデットヒート。一方で、シルクフォーチュンは直線に入り、インから大外に進路を変更して追撃態勢。並びかけたダノンカモンが一旦先頭に立ったそのとき、外から伸びてきたシルクフォーチュンのほうに、寄れる感じで外にモテれて(勢いが良すぎて先頭に立ったとたんにソラを使ってしまった。もったいなかったです・・福永騎手談)、その瞬間、またトランセンドがインから先頭。外から力強く伸びたシルク
フォーチュンも最後はジワジワと詰める勢いに低下。結局、頭差でトランセンドが1分34秒8の好タイムで優勝。2着に惜しかったダノンカモン。追い込んだシルクフォーチュンは半馬身差の3着。
「さすがに最後は脚が上がっていましたよ。これは距離のマイル戦だったからでしょうね。でも、この相手に1600mで良く走ってくれたと思います」とシルクフォーチュンの藤岡康太騎手。
予想的には▲○◎で決着。3連複3610円。3連単8790円。惜しかったけど、まあ、良しとしましょう!(^^♪