
来たる京都の「
天皇賞・春」に向けて動き出した古馬戦線。その前哨戦「
阪神大賞典」。あの
ゴールドシップが3連覇。昨年はサトノダイヤモンドが圧勝。注目の一戦です。
先日の
京都記念を快勝したクリンチャーが1番人気。そして3000m以上に抜群の実績を残すマラソンマンことアルバートが2番人気。
とはいえ、クリンチャーは
菊花賞以来の実戦でいきなり
京都記念を制覇。その疲れ、反動がどうしても気がかりでした。
一方、アルバートは
ステイヤーズS以来の実戦。もとより叩き良化タイプ。昨秋の
オールカマーも休養明けで7着に敗退。今回も本番前のステップという見方をしました。

そこで狙ったのが◎レインボーライン。前走の
有馬記念は8着でしたが、逃げ切り勝ちを決めたキタサンブラックは別にして2着馬と僅かの差。スローで展開し厳しい位置取りでしたが、直線大外からの脚は目を引きました。
阪神は3戦2勝。距離3000mは
菊花賞で◎に推してサトノダイヤモンドの2着。実績は十分でした。
ところが、賞金が2550万、このままでは
天皇賞は賞金不足。となると、この
阪神大賞典は全力投球だったのです。
岩田騎手もそのことは良く分かっていて、強気の競馬となりました。
逃げたのがヤマカツライデン。追いかけるムイトオブリガード、
トミケンスラーヴァ。比較的緩みない流れです。このことは私も織り込み済み。
そして、これらを捉まえに出たクリンチャーがもたつく間に、強気に4コーナーで後方から仕掛けた岩田・レインボーライン。直線外から早々と先頭に立ちます。その内からサトノ
クロニクル。そのインに伸びを欠くクリンチャー。そして大外からアルバートがラストスパート。

直線先頭に立ったレインボーラインが内側に切れ込むようにして待望の
重賞勝ち。3歳の
アーリントンC以来の
重賞勝ちでした。これで堂々の
天皇賞参戦です。
2着に4歳馬サトノ
クロニクル。クリンチャーとアルバートが伸びを欠いて3、4着となりました。

