

昨年の優勝馬セイウンコウセイ。当時2着だったレッツゴードンキ、3着レッド
ファルクス。この3頭が揃って今年も参戦して来ました。
昨年は小雨が降りしきる稍重馬場。今年は良馬場発表。ところが、昨年の勝ちタイムが1分8秒7(前半3F33秒8)だったのに対し、今年は1分8秒5(前半3F33秒3)と同じような時計。良馬場と思っていたら芝の泥が蹴上がる道悪に近い馬場コンディションだったのかも知れません。

それは1番枠から飛び出したセイウンコウセイが、4コーナーで内ピッタリではなく内をあけ、3分どころを選択したのです。これは明らかに馬場を意識した騎乗だったと思います。
逃げるセイウンコウセイに外からダイアナ
ヘイローが並びかける展開。ブリザードが4、5番手の好位。直後に内からナックビーナスとファインニードル(2番人気)が外。それを前に見て3番人気のレッツゴードンキ。中団の内に今一息スタートが甘かった私の期待ダンス
ディレクター。
ところが、外からレーヌミノルとジューヌエコールがダンス
ディレクターの前に入ろうとして、ダンス
ディレクターの
武豊騎手が立ち上がる格好で手綱を引きます。頭を上げるダンス
ディレクター。結果的にこれが致命的でした。

そしてレッド
ファルクスは最後方から2番手。いつもの位置とはいえ、やや消極的な印象がありました。
4コーナーで内をあけて先頭のセイウンコウセイ。外に並んだダイアナ
ヘイロー。セイウンコウセイの内から直線中程で仕掛けて先頭に立ったレッツゴードンキ。その内からダンス
ディレクター。外からブリザードも懸命に前を追います。その外に追い上げて来たのがナックビーナスと外のファインニードル。
先頭に立ったレッツゴードンキがしぶとく頑張っているところに、一番外のファインニードルが鋭く伸びて馬体がピッタリと合わさったところがゴールでした。




写真判定はファインニードルがハナ差だけ抜け出て優勝。レッツゴードンキは昨年に続き惜しい2着。ファインニードルと並んで伸びて来たナックビーナスが、内のダンス
ディレクターを半馬身差抑えて3着。
逃げたセイウンコウセイが6着で、直線17番手、馬群の中から追い上げたレッド
ファルクスは8着に敗退。馬場コンディション、位置取りが大きく左右した今年の
高松宮記念だったと思います。
優勝したファインニードルは初GI制覇。前走の
シルクロードSの圧勝が本物だった印象があります。
また、私が推したダンス
ディレクターは4着。3角手前で外からレーヌミノルとジューヌエコールが、内側に急に内側に進路を取ったことが致命的でした。8歳馬で連続して使えないタイプ。それゆえ、今回の不利は手痛たかったと考えています。
