レインボー待望のGI制覇!岩田渾身のステッキ!!
春の古馬陣の大一番、「天皇賞」を制したのが、どうしてもGIタイトルが欲しかった2番人気のレインボーラインでした。 早めに先頭に立って押し切りを計ろうと策した1番人気のシュヴァルグラン。ボウマン騎手が懸命の二枚腰を見せる中で、直線うまく間を割って出て来たレインボーラインが、ゴール寸前でシュヴァルグランの内から、岩田騎手の渾身のステッキに応えてクビ差差し切り勝ち。遂にGI制覇を成し遂げた一瞬でした。 そして、ゴールを過ぎてもスタンドに戻ってこないレインボーライン。心配したファンが見守る中で岩田騎手が下馬。レインボーラインが競馬場の馬運車に乗せられて帰って行きました。 最終レースが終了後、どのくらいの時間が流れたのでしょう。診断の結果は「右前肢の跛行」でした。捻挫と知ってほっと胸を撫で下ろす私。 「無事是名馬なり」の格言を、レインボーラインに重ねていたファンの方も少なくはなかったはずです。 「天皇賞」はスタートと同時に内から昨年同様にヤマカツライデンが飛び出します。これに外からトミケンスラーヴァの秋山騎手がステッキを入れて先頭を奪いそうな勢い。人気のシュヴァルグランは内の3番人気のガンコとともに強気の正攻法策。4番人気クリンチャーと内のミッキーロケットが6番手で並ぶ形。ポツンと中団にチェスナットコート。後方にはトーセンバジル、その背後にサトノクロニクル。アルバートがその外。そしてレインボーラインが後ろに付きます。 1000m通過が60秒1、そして2000m通過で2分2秒8。まさに緩みのないないペースで流れて行きます。 後方から中団のインに進出したレインボーライン。1周目の1コーナーでした。この位置で最後の直線勝負に備えます。クリンチャーは3コーナーでシュヴァルグランの背後に付きました。中団の内側にはミッキーロケット。その外にレインボーラインが浮上して来ました。その前にはチェスナットコート。そしてサトノクロニクルが外から浮上したのにつられて一番外へアルバート。 4コーナー手前でペースがアップ。ここが勝どころだと見たシュヴァルグランのボウマン騎手。素早く動いて一気に先頭に立ちます。内にはガンコ。好位にクリンチャーと外にトーセンバジル。大外にはアルバート。 先頭に立ったシュヴァルグランは、そのまま押し切りを狙いましたが、直線インの馬込みを選択した岩田・レインボーライン。グングン迫って来てゴール前でグイと突き抜けました。2着は粘ったシュヴァルグランでクビ差でした。 半馬身差でクリンチャー。インからミッキーロケット。外からチェスナットコートが詰め寄っていました。 菊花賞で◎に推してサトノダイヤモンドの2着に頑張ったレインボーライン。今回は〇でしたが大好きな馬です。◎アルバートは8着。14番枠で終始外々をまわる距離のロス。そして4コーナーでも一番外。1度もインに潜り込めませんでした。3200mだけにこの距離のロスは手痛い不利でした。
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