
誰が結末を予測しうることが出来たでしょうか。夏のハンデ戦、福島伝統の「
七夕賞」は11番人気のメドウラークが優勝。観客の度肝を抜きました。
七夕賞は良馬場に回復したと発表されましたが、前日までの雨は馬場コンディションを難しくしていました。
顔ぶれから主導権を取ったのが予測通り
マイネルミラノ。強力な同型馬が不在と見ていたので、ゆったりとした
マイネルミラノの一人旅を予測していましたが、意識的にワンブレスアウェイ、
バーディーイーグル、
シルクドリーマーが先行策で前に出て来ます。
内を大きく開けて外目の馬場を1角に向かう
マイネルミラノ。このままスンナリと主導権と思われましたが、小回りの福島、そして馬場コンディションを意識したのか、懸命に後続が追いかけてきます。仕方なく
マイネルミラノもペースを上げます。
プラチナムバレット、マイネルフロスト、パワーポケットが中団。その真後ろに1番人気のサーブルオール。そこにはレイホーロマンス、キンショーユキヒメもいます。最後方がメドウラークとマイネルサージュ。
先頭の
マイネルミラノが前半の5ハロン、1000mを58秒2と予想外のハイペースで、2番手以下を引き離した逃げ。結果的にこのペースが応えて、2番手グループあたりにいた
バーディーイーグル、
シルクドリーマーは4角でギブアップ。

4角をまわり先頭で逃げ込みを計る
マイネルミラノ。さすがに外からワンブレスアウェイ、サーブルオールに並ばれたときには息が上がりました。

直線で先頭に立ったサーブルオールでしたが、ハイペースの早仕掛けに脚色が鈍り気味。そこへ外から後方にいたメドウラークとマイネルサージュが一緒に追い込んで来ました。そして内から最軽ハンデのパワーポケットが急追。

ラスト3ハロンが12秒6-12秒9-13秒1。典型的な道悪の決着。外から迫るマイネルサージュを振り切るようにメドウラークが待望の初
重賞勝ち。4番人気マイネルサージュが2着で、内から追い上げたパワーポケット(12番人気)が3着。
サーブルオールは4着がやっと。2番人気レイホーロマンスが6着、3番人気の
プラチナムバレットは4角で落馬。
七夕賞には珍しく先行した馬の中では、ワンブレスアウェイの5着が最上位。
マイネルミラノは9着。
バーディーイーグルとシルクドリーマーは離れた後方に敗れ去りました。

結果的に後々まったく参考にならない今年の
七夕賞。勝ちタイムが平凡な2分0秒8、ラスト3ハロンが38秒6。不良馬場で行われた昨
秋の天皇賞、
菊花賞を彷彿させる低レベルの時計決着となりました。
道悪に近い馬場コンディションとハイペース。泥で真っ黒になって引き上げて来る
騎手を見ながら、これで良馬場・・・不思議な感じがしました。
3連単が256万3330円也!馬連、馬単、3連複ともに万馬券。衝撃の結末に、さすがの私も度肝を抜かれた思いです。
