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3歳牝馬とはいえ51kじゃ裸同然!古馬重賞初制覇!!


2走前の桜花賞が10着、続く前走のNHKマイルCが5着。3歳牝馬プリモシーンにとっては今回の「関屋記念」が古馬重賞初挑戦。

まさか1番人気に推されようとは、過去10年を振り返っても3歳馬が関屋記念で未勝利と言うこともあって、正直驚きました。

昨年2着の夏馬ウインガニオン、目下2連勝中のエイシンティンクル、同じく準オープン、OPのパラダイスSと連勝中のショウナンアンセム。中京記念3着のリライアブルエース。これらを抑えて単勝4.1倍の1番人気。

単勝オッズが小数点の馬が6頭。人気が分散していましたが、よほど高額な買いが入った可能性があります。

そんな中で、内から抜群のダッシュ力を見せたエイシンティンクルが、まず飛び出して逃げを主張。これにスタートが今一つだったウインガニオンが仕掛けて、ようやく2番手に進出。内スターオブペルシャに並びかけます。内にはショウナンアンセム。これの外に並ぶヤングマンパワー。フロンティアと続きました。

そして中団の外に、高速馬場を意識してかプリモシーンが存在感をアピール。同じような位置にロードクエスト。そして後方にリライアブルエースとチェッキーノ、ベルキャニオン。そして後方にはポツンとワンツーワン。

前半の3ハロンが34秒2、半マイルが45秒7。高速馬場の新潟。ベラボーに速いラップではありませんが、緩みないない流れで進んで行きます。

 4コーナーでも快調な逃げ脚を見せるエイシンティンクル。内にスターオブペルシャ。外に並ぶウインガニオン。ショウナンアンセムも直後です。こうなると、58kのウインガニオンには厳しい形。ラスト200m。ここでも先頭で頑張るエイシンティンクル。これを追いかけた先行馬はギブアップ状態。5番手にいたヤングマンパワーが2番手に上がってきました。とはいえ、4ヶ月ぶりの実戦で切れる脚を欠く同馬には、ここでしぶとく頑張るしかありません。

そんな中から中団で我慢していたプリモシーンが一気に伸びて来ました。そしてラスト100mで内のエイシンティンクルに並びかけ、あっという間に先頭に立ったプリモシーン。ところが、最後方で展開していたMデムーロ騎手のワントゥワンが、直線大外から強烈な伸び脚でプリモシーンに迫ります。1馬身、半馬身、クビ差まで肉迫したところがゴールでした。

優勝は3歳牝馬プリモシーン。6年前のドナウブルー以来の1番人気の優勝。そして牝馬による関屋記念制覇でした。また、1分31秒6はレコード勝ちしたドナウブルーに僅か0秒1差。立派です。

関屋男、北村宏騎手は8年前のレッツゴーキリシマ、5年前のレッドスパーダに続く勝利。3着までの馬券の対象は、ここ10年で今年を含めて6回。さすが関屋男です。

馬体も10k増えた488k。大人になったプリモシーン。秋は秋華賞でしょうか?目を離せません。

ラスト32秒台の切れ味を見せつけたワントゥワン。元々33秒台の切れ味は一級品。良血馬5歳の夏に本格化でしょうか。楽しみです。

3着のエイシンティンクルは良く走りました。1400m通過が1分19秒4。凄いタイムです。このあとは無理をせずに秋に備えて欲しい1頭です。