fbpx

さあ、次は日本ダービーか!カレンブラックヒル無敵の快進撃!!


No1  競馬の世界、勝負の世界には勢いというものがあります。阪神大賞典、天皇賞と大きな期待を裏切ったオルフェーヴルの衝撃を目の前にして、つくづくそう考えさせられました。
 そんなオルフェーヴルとは逆に、トントンと波に乗りGIまで制した馬がいます。カレンブラックヒルです。1月の京都でデビューするやいなや特別、重賞と瞬く間に3連勝。とくに前走のニュージーランドTでは時計を要した中山の馬場で、1分33秒2という驚愕のタイムで2馬身半差の独走劇。速い流れをものともせず、正攻法で突き抜けた彼の走りには、圧倒的なポテンシャルの高さを痛感します。
 そのカレンブラックヒルが遂にGI「NHKマイルC」に挑戦。初めてのGIで流れに対応できるのか、初めての左回りは大丈夫か?直線が長いコースは?未知への課題はあったものの、やはり勢いのある馬は違いました。
 強力な逃げ馬が不在とあって、まずハイペースは考え辛い展開でしたが、好枠を引いたカレンブラックヒルが抜群のスタートで素早く先頭。GI未勝利の秋山騎手で1番人気。この辺の彼の進境は絶対的な愛馬に対する信頼感だったようです。「長くいい脚が使える馬なので、この馬のスピードがあれば逃げ切れる」彼の脳裏にはカレンブラックヒルに対する自信が戦前からあったようでした。
No2 No3
 カレンブラックヒルの2番手には流れを読んだ内田博騎手のレオンビスティーが一転した先行策。内からネオヴァンクルが続き、これも先行馬有利という判断からマイネルロブストが外から一気に2番手を窺う位置に進出。すぐ後ろには外に17番枠の朝日杯FSを制した2歳チャンプのアルフレード。中団にオリービン、モンストール、2番人気の岩田マウントシャスタが機を窺っています。後方には出負けした福永ジャスタウェイ、安藤勝ブライトラインに、横山典セイクレットレーヴ。
No4 No5
 前半の半マイルは47秒3、1000m通過が59秒9。直前の強い通り雨でかなり馬場は水分を含んでいましたが、平均ペースに近いややタイム。逃げるカレンブラックヒルをマークして、いざ直線で追い出すアルフレード。一瞬、捉まえるかな、と思われたのですが、ここからが真骨頂。カレンブラックヒルが秋山騎手の期待と思いを背に二の足を繰り出して逆に突き放し、堂々3馬身半差の横綱相撲。
No6 No7
 一旦、2番手に上がったアルフレードを目がけて後方の待機馬が殺到。それでも並ばれてからがしぶといアルフレード。さすがGI馬の意地。確実に2着を死守しました。外に出したクラレントが大外から肉迫したオリービンをハナ差だけ抑えて3着。
 直線で馬込みの中から好位置に進出したマウントシャスタが進路を探しているときに内に入り、シゲルスダチと接触し、同馬は躓いて落馬。マウントシャスタは失格。GI戦線に最有力馬がいる岩田騎手には手痛い騎乗停止となりました。
No8 No9
 「いやあ、長かったですねー。府中の直線がこんなに長いとはこれまで感じたことがありませんでした。3馬身半?後ろも見ず必至で追っていたので、こんなに離しているとはわかりませんでした!」と、まるで新人騎手が初勝利を上げたかのように喜び満面の秋山騎手。まわりの騎手たちもそれぞれ祝福。
No10  「諦めずに自分なりに一生懸命やってきました。これからはGIジョッキーとして恥じないように頑張っていきたいです」と、気を締めながらコメント。
 「勝って泣こうと思っていたんやけど、あんまり嬉しすぎて泣かれへんわ」秋山騎手の一言一句が彼の背負ってきた騎手人生が詰まっているような気がしました。
 この日、東京競馬場には3コーナー奥の頭上に虹がサーっと出現。GI初勝利を祝っているかのように見えました。
 カレンブラックヒルは日本ダービーを考えて登録済みだそうです。またドラマが盛り上がりそうです。