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ああ、ウオッカや、ああ、ウオッカや\(◎o◎)/!


 まいった!しびれた!感動した!3馬身差の圧倒劇!!日本ダービーのウオッカには度肝を抜かされました。私の長い競馬の歴史の中で、牝馬がダービーを勝ったことすら初めて観る経験。この歴史的、貴重な事実の前に立ち会えたことを、一人の競馬ファンとして素直に喜びたいと思います。
 それにしても、ウオッカの強さは圧巻でした。2分24秒5という時計はキングカメハメハやデーィプインパクトには及ばないとしても、昨年のメイショウサムソン(2分27秒9)はむろんのこと、あのスペシャルウイークやアグネスフライト。更にはウオッカの父のタニノギムレットの2分26秒2を楽々上回る時計。
 しかも、驚愕させられたのは、レースの上がりタイムが過去10年で最高の34秒4。つまり、流れが遅かったからゴール前の時計が速くなったものですが、それにしても、それにしてもウオッカの33秒0という神業的な破壊力は、あまりの次元の違いに、背筋がぞくぞくと震撼させられました。
 2歳の時点の阪神JFで、マイル1分33秒1という古馬のオープン並みの時計を出し、あっと息を呑みましたが、だからこそ逆に長距離に対しての適性ということで、不安もあったことも事実。ところが、歴史に残るような競走馬の性能というのは、距離の壁もまったく問題なく乗り越えてしまうものなのですね。
 私の心のヒーローに、昭和42年から44年にかけて大活躍したタケシバオーがいます。彼は春の天皇賞を勝ったあと、その年の秋のスプリンターズSをレコード勝ち。3200mを圧倒的強さで勝った馬が、62Kを背負って1200mを圧倒。これも強さが次元の違いで距離を乗り越えた瞬間でした。
 今年の日本ダービーは、どんな流れ、展開であったにしろウオッカには歯が立たなかったでしょう。前半5Fが60秒5というスロー。主導権を取ったアサクサキングス。それをマークするサンツェッペリン。ところが、皐月賞で逃げ切ったヴィクトリーはそこにはいないのです。出負けしたといっても行こうと思えばいけたはず。仕掛けるとわっーと行きそうだったから、とのコメントですが、馬券を買っている多くのファンは、ヴィクトリーが逃げるということで、馬券を購入しているはず。逃げないのであればファンに対する裏切りにも匹敵します。
 結果的に逃げないヴィクトリーが今年のダービーの大きなキーでもありました。それゆえ、流れが極端に遅くなり、断然の1番人気フサイチホウオーが目標とする馬が前にいなくなって、引っ掛かる有様。そのフサイチホウオーを後ろでマークしていた、私の本命アドマイヤオーラも結局は仕掛けが遅くなってしまう結果となったわけです。
 ここ3年、私のダービー◎は、いずれも2着。今年こそはと意気込んでいたのですが、無念の3着。また来年に向け、ダービー馬探しの1年になりそうです。
 また、歴史上に残る素晴らしい快走劇をみせてくれた牝馬のウオッカを、オークスではなく日本ダービー出走に舵をとった角居調教師には、心から祝福と感動の拍手を送りたいと思います。