土曜日の開幕初日が7本。翌、日曜日が3本。1週間で10本のレコード。文字通りレコード・ラッシュだったのが中京競馬。3月に満を持して全面改装オープンとなったニュー中京競馬場でしたが、当時は悪天候と芝の発育不足が重なって考えていたよりも平凡な水準以下のタイムに終始。直線に坂も出来て、以前よりも時計を要するのが中京競馬と判断していたら、今回のレコード・ラッシュには正直驚かされました。
そういった中で行われた注目のCBC賞。小雨が降り続き、馬場は重馬場のコンディション。初めて背負う59Kのダッシャーゴーゴーの優勝は厳しいと予測。2月の阪神で行われた阪急杯再現と見て、ハンデ54Kと恵まれたスプリングサンダーの末脚に◎。阪急杯優勝のマジンプロスパーを○として、▲がダッシャーゴーゴーと予想したのです。
ところが、その◎スプリングサンダーがスタートでポツンと取り残される形で大きな出遅れ。スタートに難があったものの1200mでは致命傷で、思わず天を仰いでしまいました。
予想通りに好枠を引いたエーシンダックマンが飛び出し、これをホットチリペッパーが追う展開。すぐ外にマジンプロスパーが抑えきれないくらいの手応えで追走。さらにエーシンヒットマン、ドラゴンファング、最内からグランプリエンゼルがいつもより前々で強気策。オウケンサクラに1番人気ダッシャーゴーゴーが中団。後方にはシゲルスダチやその後ろにリーチザクラウンに、サンダルフォンとスプリングサンダー。
快調に飛ばしたエーシンダックマンは、前半の3ハロンを33秒7で入り、半マイルが44秒9という緩みないペース。4角では手応え十分にマジンプロスパーが進出態勢。これを見てダッシャーゴーゴーもじんわりとスパート。最内からグランプリエンゼル、その外にエーシンヒットマンが浮上。
直線で懸命に粘らんとするエーシンダックマン目がけて、マジンプロスパーが一気に並びかけるとゴールへまっしぐら。それを外から追い上げたダッシャーゴーゴーでしたが、今ひとつ迫力不足。そこを4角で大外に持ち出したスプリングサンダーの伸び脚が際立って良く、ダーシャーゴーゴーを並ぶところなく抜き去ると、マジンプロスパー目がけてグイグイ肉迫。馬体を並びかけたところがゴールでした。
優勝したマジンプロスパーは見事なレコード勝ち。57.5Kのハンデで勝ち上がったことも大きな財産になるはずです。
一方でダッシャーゴーゴーは、さすがに59Kのトップハンデで重馬場のレコード決着は厳しく0秒2差3着は順当だったような気もします。
惜しかったのは、なんといってもスプリングサンダー。2馬身くらい出遅れたミスは、ゴール前での勢い、着差を考えても実にもったいなかった気がします。馬単、3連単は大きな配当が見込めただけに本当に惜しかったです。
今回の中から何頭か新潟のアイビスサマーダッシュに出向きそうですが、新潟独特の直線1000mで、また違ったドラマを展開してくれるはずです。
ああ、オッシーイ!出遅れて大外強襲した◎スプリングサンダー!!
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