
今開催の最終日に予定されているGI「
フェブラリーS」。その前哨戦「
根岸ステークス」が行われました。
この日、2番人気に推された3連勝中のコパノキッキング。中団の外に待機するとゴール前で外から力強く伸びて、インをついて一旦先頭に立ったユラノト(3番人気)を捉え1着。
重賞2連勝となりました。
昨年8月の札幌で500万を脱すると、あれよ、あれよと言う間に1000万、準オープン、そしてオープン。勢いで
重賞カペラSを制覇。5ヵ月間に衝撃的な
スピード出世。
デビュー時は持ち前の
スピードを生かして主導権に固執していましたが、10月の
藤森Sで大きな出遅れ。このとき腹をくくった
戸崎騎手は後方で末脚を温存。直線大外から目の覚めるような追い込み勝ち。この一戦からコパノキッキングの展望が大きく広がったような気がします。
同じことは、初
重賞の
カペラSでもありました。
柴田大騎手が騎乗。出遅れて最後方。この時も見事な末脚でゴール前一気。ややスタートに課題を残しましたが、今回の
根岸Sは互角のスタート。それゆえ中団のポジションで楽に対応できた印象です。
根岸Sで主導権を取ったのがマテラスカイ。2ハロン目が11秒1-11秒5。芝並みの
スピード。1200mを中心に走っていたコパノキッキングにとっては、追走に手こずることはありませんでした。


2着のユラノトは枠順を生かし、ルメール
騎手が好位のインで流れに乗りました。その後ろの中団にクインズサターン。後方で外をまわるモーニン。そして今回もスタートで大きく出負けした1番人気サンライズノヴァ。


直線逃げるマテラスカイのインから抜け出したユラノト。これを待っていたかのように外からコパノキッキング。脚勢は断然コパノキッキング。ゴール前で力強く抜け出して快勝。初めての東京、左回り。そして1400mで初勝利。GI
フェブラリーSに向けて大きな一歩を踏み出した印象です。
2着にユラノト。3着にクインズサターン。モーニンが4着。1番人気のサンライズノヴァは課題のスタートのロスが致命的で8着に凡退となりました。 優勝したコパノキッキングは、GI
フェブラリーSでは初GI騎乗となる藤田菜七子
騎手とコンビ。
根岸Sではマーフィー
騎手が、あまりにも見事な騎乗ぶり。彼女にもここは一番、感動的な騎乗、シーンを期待したものです。

