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史上まれにみる豪華決戦!2年ぶりの勝ち星に衝撃!!


        内枠に2頭が並んだダービー馬。そして、その隣が皐月賞馬も仲良く並んで2頭。超豪華版となった春の中距離王決定戦「大阪杯」。

1番人気がグランプリ有馬記念を制したブラストワンピース。昨年秋の立役者キセキが2番人気。ペルシアンナイト、ワグネリアン、エアウインザーと人気が続き、まさに大阪杯史上、超豪華版となりました。

当日は良馬場発表でしたが、前日の雨の影響が残っていた印象で、馬場の内側を走る馬が泥を蹴り上げて行きます。 結果的にこのことが出走馬に与えた影響は大きかったように思います。スタートと同時に飛び出したのがエポカドーロ。迷わず先頭に立ちました。主導権が予測されたキセキが仕方なく2番手に控える形。その外からスティッフェリオ。その真後ろにインにアルアイン。仕掛けて出たステルヴィオが馬体を併せて行きます。

中団の内にワグネリアンがいました。外から並んだエアウインザー。ペルシアンナイトはその後ろ。ブラストワンピースは後方のインをキープ。ステイフーリッシュもいます。追い込みのサングレーザーとマカヒキが最後方グループでじっくり作戦。

そして、エポカドーロが1000mを通過したときが61秒3。キセキが2番手で折り合いに専念したためにスロー。スティッフェリオが続き、そのインにはアルアインがいます。流れが11秒台にアップしたのが3コーナーにさしかかった辺りから。後続馬も詰めて来ました。 いよいよ4コーナーから直線にさしかかると、逃げるエポカドーロの外にキセキが並びかけて来ます。その直後の最内にはアルアイン。外はステルヴィオで、直線外側に出したかったのですが、ダンビュライトが外からフタをした形で、仕方なく諦めます。

直線は内を突いたアルアインの末脚が目立ちました。馬場の中央を走るキセキ。ワグネリアンはピッタリとインから肉迫して来ました。 ゴール前で先頭に立ったアルアイン。外から盛り返すキセキ。内からワグネリアン。迫って来たエアウインザーと、一番外からマカヒキが猛追。

しぶとさの生きる馬場コンディションもあってアルアイン(9番人気)が優勝。2年前の皐月賞以来の勝ち星。そしてクビ差で二枚腰を見せたキセキが2着。同じくクビ差でワグネリアン。さすがです。僅かに及ばず外のマカヒキ。それにクビ差で続いたエアウインザーも良く走りました。

1番人気のブラストワンピースは、後方から4コーナーで一番外をまわるロス。最内を突いて伸びたワグネリアンとは、距離的なロスがだいぶあったような気がします。昨年秋の菊花賞のような形になってしまいました。 良馬場とはいえ勝ちタイムが2分1秒0。ラスト3ハロンが35秒5。ちなみに昨年優勝したスワーヴリチャードが1分58秒2。ラスト3ハロンが34秒1。いかに馬場コンディションが影響していたのかが、よくわかる結果となりました。スローペースと道悪馬場に近いタフな馬場状態。これにペルシアンナイトや、ゴール前で止めていたようなステルヴィオ。サングレーザーは向かなかった印象です。 また、主導権を取って逃げていたエポカドーロはレース中に鼻出血を発症。これが直接応えたのかも知れません。