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逃げる?いやゴール前で劇的な破壊力を披露!!


注目のオークストライアル「フローラS」。混戦の様相でしたが、優勝したのが3番人気のウィクトーリア。最内のインからゴール前で抜け出たシャドウディーヴァを、離れた外からハナ差捉えました。ともに権利を取って本番のオークスに向かいます。

戦前は「この馬の持ち味を生かすにはポンと主導権を取ること。だから行きます!」とウィクトーリア陣営。 ところが、あろうことか、このウィクトーリアがスタートで出負けしてしまったのです。仕方なく後方インに置かれるハメ。そこで主導権を取ったのが、これまた逃げ宣言していたジョディー。楽々と主導権。1番人気でキャリア2戦目のセラピアが2番手を確保。レオンドーロが外から並びかけます。2番人気のシャドウディーヴァは、中団のインを抜群の手応えで進みます。4番人気のフェアリーポルカが中団後ろの内側。背後にはウィクトーリア。

前半の半マイルが48秒1で、5ハロン通過が60秒6。スローで展開します。従ってラスト3ハロンの決着になりました。

おそらく、ウィクトーリアの戸崎騎手は、しまった!と、思ったのに違いありません。スローでごった返す馬込みのイン。前がまったく開かないと見るや、隙間を探して外々に走ります。ラスト3ハロンは11秒7-11秒0-11秒5。この楽な展開に逃げたジョディーが頑張ります。大外枠のフェアリーポルカが2番手に上がって来ました。好位で展開していたパッシングスルーも迫ります。そしてラチ沿のインからシャドウディーヴァが前をこじ開けるように猛追。

 ゴール前でインからジョディーに並びかけたシャドウディーヴァが先頭に立ちます。その時でした。直線で進路がなく、ようやく外に出せたウィクトーリアが、もの凄い切れ味で強襲。インから抜け出たシャドウディーヴァにピッタリと並びかけたところがゴールでした。ハナ差の大接戦。1分59秒5で、ラストが最速の34秒2の決着。先行力を売り物にしていたウィクトーリア。これが予想を裏切るようなビックリするような33秒2(最速)破壊力でV2!

5戦のキャリアで3勝の実績。まだまだ伸びそうな馬体。混戦に強そうなタイプ。一方で東京のデビュー戦をレコードで圧勝。前走の500万を新馬戦と同様に逃げ切り勝ち。主導権を取ったときのポテンシャルの高さ。いずれにしても今回の優勝を踏まえて自由自在の臨機応変型。いよいよオークスが楽しみになりました。

シャドウディーヴァも敗れたと言ってもハナ差。抜群の手応えで内からこじ開けて来た勝負強さは賞賛されるものです。

1番人気のセラピアはこれがデビュー2戦目。新馬圧勝の内容からまだまだ可能性を感じさせます。

また注目していたフォークテイルは、2戦のキャリア、少し掛かり気味だったことで位置取りが厳しくなりました。最後は無理をしなかった印象です。