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凱旋門賞へ視界良好!フィエールマンと言う長距離砲!!


    平成最後の伝統の一戦、春の「天皇賞」。優勝は菊花賞馬フィエールマン。中団から3コーナーで好位に進出すると、早くも直線では先頭に立ち、これを徹底的にマークしたグローリーヴェイズが、外から猛然とスパートし一旦先頭。ところが最後の力を振り絞るようにフィエールマンが内から巻き返し、なんとクビ差競り勝って、平成最後の天皇賞の栄えある楯を制しました。

素晴らしいガッツと、底知れない勝負強さ。「凱旋門賞に行っても好勝負出来る」と、鞍上のルメール騎手。久しぶりに登場した長距離ランナーの大器のような気がします。

戦前、私は今年の春の天皇賞は、おそらく昨秋の菊花賞組の決着になると予測していました。当時、上々の馬場コンディションでかつスローペース。この遅い流れを考えて、私はフィエールマンに◎。そしてエタリオウに競り勝ちましたが、この時、ある1頭の馬に目が奪われました。それがグローリーヴェイズでした。外側を通ったブラストワンピースのまた外を通って、1番人気のブラストワンピースに半馬身差まで詰め寄ったのです。当時のラスト3ハロンが最速の33秒9。これは凄い!春の天皇賞はフィエールマン、エタリオウに先着するかも知れない。私は内心ほくそ笑んでいたのです。

そして、ヴォージュにロードヴァンドール、さらにメイショウテッコン。ベストは主導権という馬たちが揃い踏み。これは緩みない展開になると推察。それは、間違いではありませんでした。ヴォージュが前半11秒台を連ねて引っ張ります。これにロードヴァンドール、メイショウテッコンが先行態勢。

カフジプリンスが好位。背後にパフォーマプロミス、その外にフィエールマン。その直後の外にピッタリとグローリーヴェイズ。内にクリンチャー。ユーキャンスマイルが後方。そして最後方をポツンとエタリオウ。

3コーナーの下り坂。外を通りフィエールマンが3番手のパフォーマプロミスに馬体を併せて後続を待ちます。エタリオウもこの辺りから外をグングンと上昇。

4コーナーで先頭に躍り出たメイショウテッコンをカフジプリスが捉えて先頭。背後にパフォーマプロミス。そして、その外からフィエールマンと一番外に出したグローリーヴェイズ。背後に迫るエタリオウ。 早々と直線で先頭に立つフィエールマン、外に並ぶグローリーヴェイズ。そして、一旦先頭に立ったかに見えたグローリーヴェイズ。私も手に力が入ります。2頭が馬体を併せて抜け出し3番手以下を離します。3番手にエタリオウでしたが、3コーナーから動いたぶん余裕はなくギブアップ。そこへパフォーマプロミスが浮上して来ました。

激しい叩き合いはフィエールマンに軍配。クビ差という激闘でした。これで菊花賞に続くGI制覇。まさに秋の凱旋門賞が視界に入って来ました。

また、惜しくも2着に敗れたグローリーヴェイズ。鞍上の戸崎騎手が100点満点の騎乗しクビ差2着。現時点では地力の差が出た印象でした。