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紅一点!2番手策が功を奏したグランプリ!!


なんだこれは!?「3・2・2」と、映し出された電光掲示板。終わったばかりの春のグランプリ「宝塚記念」。60回目を迎えた古馬の一戦級が揃った伝統の一戦。例年激しい戦いが繰り広げられていましたが、今年は離ればなれの結果に障害レースを思い浮かべたほどです。

圧倒的に強い牡馬陣のデータの中で、優勝は紅一点の3番人気リスグラシュー。予想通り主導権を取った1番人気のキセキの少し離れた2番手を追走。3コーナーでキセキの背後にピッタリと付いてまわり、直線中程で先頭のキセキの外に並びかけると、力強い足取りでパワー全開!余裕で3馬身も突き放す独走劇。

キセキが2番手を守り抜き、2馬身離れた3着が実力者スワーヴリチャード。そこからまた2馬身離れてGI大阪杯を制したアルアイン。その内に人気を分けたレイデオロは伸びを欠き5着。また1勝馬ながら部類の堅実派エタリオウは9着と敗退。

  主導権を取ったキセキがスタートで、なかなか先頭に立つことができず、鞍上の川田騎手が手綱をシゴいてシゴいてようやく先頭。同型馬が不在の顔ぶれ。最内枠から楽に主導権を思えたのですが、なんとやっと主導権。いつものキセキではない、私はそう考えました。そんな中で外枠から好スタートを決めたリスグラシュー。鞍上のレーン騎手は内の馬たちを見ながらスルスルと2番手に付けました。

3番手に外からスワーヴリチャードと内にアルアイン。スティッフェリオもピッタリと付きます。インサイドをレイデオロ、クリンチャーが中団で、後方にエタリオウ。最後方をポツンとマカヒキ。 前半の半マイルが47秒9、1000m通過60秒ジャスト。予測通りスローに落として逃げるキセキ。少し離し気味で楽な展開と見えたのですが、3コーナーで2番手のリスグラシューがジワジワと接近。これに後続も一団で続きます。

そして4コーナーをまわり直線に入ると、ラストスパートをかける2番手のリスグラシューが仕掛けます。ところが、3番手のアルアインとスワーヴリチャードがついて行けません。その後ろのインをキープしたレイデオロでしたが、ルメール騎手がステッキを入れても前に詰めるよる迫力がありません。

キセキを捉えたリスグラシュー。力強い足取りでゴール前は余裕を見せて3馬身差のワンサイド走。圧倒的な強さを披露しました。

離された2着にキセキ。また2馬身離れて3着がスワーヴリチャード。同じく2馬身離れた4着がアルアイン。5着がレイデオロ。牡馬のGI馬が離れ離れで敗走。エタリオウも9着。

エタリオウに騎乗した横山典騎手は「天皇賞の疲れが残っていたのかも知れない」とコメント。

今年の宝塚記念は優勝したリスグラシュー以外、2着キセキ以下、どうも本調子を欠いたような宝塚記念だった気がしました。