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玉砕的なペースでレコード勝ち!予想を超えるサプライズ!!


場内をアッと言わせた「京成杯オータムH」。そのアッと言わせた主人公が、横山典騎手が騎乗したトロワゼトワル(4番人気)。強力な逃げ馬を欠いていたことから、意表をついてトロワゼトワルが主導権。他が追いかけて来ないことを分かっているかのように、2ハロン目から10秒6-10秒4-10秒9。別次元の逃走劇。まるで6ハロン戦のような大逃げに打って出ます。

前半3ハロンが33秒3。半マイルが44秒2で、1000m通過が55秒4。そして1200m通過が1分6秒8。まさに信じられない玉砕的なペース。当然、これについて行くような馬がいません。2番手追走のプールヴィルと大きく水が開きます。おそらく3コーナーでは10馬身以上もあったでしょうか。

この日の1番人気のグルーヴィットは好位置5番手をキープ。その前には内から2番枠のジャンダルム、そしてディメンシオン。その直後にグルーヴィットとハーレムライン。

中団のインに発馬が一息だったクリノガウディー。そしてカルヴァリオ、キャプテンベリーも中団に待機策。ストーミーシー、プロディガルサン、ロードクエストは例によって後方で末脚を温存。

玉砕的とも思える一方的な逃げで、後続を幻惑させたトロワゼトワル。4コーナーに入ってからも前半の大きなセフティーリードの勢いを保ったままでしたが、さすがに中山名物の急坂を前にして、これは引き下がるだろう、と見ていたら、なんとここからがトロワゼトワルの信じられない二枚腰。追いすがる後続馬を尻目に堂々3馬身半差のワンサイドの独走。そして1分30秒3の圧巻のレコード勝ち。

前半の半マイルが44秒2に対して、後半の半マイルは46秒1。さすがに後半は応えたようですが、それにしても3馬身半差のレコード勝ち。大したものです。

「こんな馬場を考えれば決して速くないんです」と騎乗した横山典騎手。馬場とメンバーを読んだ好騎乗でした。

2着に3番手を追走したディメンシオン。クビ差で同じく3番手をキープしたジャンダルムが3着。まさに高速決着の前残り競馬でした。

1番人気のグルーヴィットは5番手を追走したものの直線で息切れして失速。11着と敗退。前走の中京記念では雨の中の優勝。時計を要する馬場で持ち味をフルに生かせたようでしたが、高速決着の馬場は不向きなようです。

同様に中京記念2着のクリノガウディー。朝日杯FS2着の実績馬で、私も期待していたのですが、スタートで、やや後手にまわり中団のインで待機。終始前がカベになり、4コーナー手前で外に出すことが出来たもののここでもスムーズさを欠いて7着まで。とはいえ2着馬と0秒3差と僅か。不完全燃焼だったことから次走は目を離せません。