
軌道に乗った“大物”リオンリオン。1番人気に推された「
セントライト記念」で、直線力強く抜け出して圧勝劇を演じました。
戦前、
ダービーのような大逃げはないだろうな、と推測。これが抜群のスタート。
スピードの違いから先頭に躍り出たものの外から少し掛り気味に
アトミックフォースが出て来ました。その内からナイママも前に出て先行策。リオンリオンに騎乗した
横山典騎手は、この2頭を前にやり自らは3番手の内々。ピッタリと折り合いをつけて末脚を温存。

そのリオンリオンをマークする形でエングレーバー。さらにその外にランフォザローゼス。その背後のインには3番人気のザダル、オセアグレート。その内側にはサトノルークスがいます。

ルメール
騎手が騎乗したルヴォルグ、タガノディアマンテは中団で、この日の2番人気ニシノ
デイジーは後方で待機策。
リオンリオンが3番手に控えたことで、流れは比較的落ち着いたペース。そのせいか各馬ダンゴの状態。前半の5ハロンが59秒8。重馬場の発表でしたが、各
騎手は道悪を意識していないのかインサイド寄りを離れません。
4コーナーをまわり逃げる
アトミックフォース、2番手のナイママの直後で満を持せていたリオンリオンの
横山典騎手が、ゴーサインすると前の2頭の間を一気に割って出て、あっという間に先頭。そして2番手以下を置き去りに突き放しにかかります。
菊花賞の出走優先権の激しい2、3番手争いがヒートアップ。内からザダル、それに馬体を併せようとするサトノルークス。この2頭に外から追い上げて来たルヴォルグ。さらに大外からニシノ
デイジー。タガノディアマンテ、サトノラディウス、エターナルヴィテスなどが、どっと追い込んで来ましたが、内側を通ったサトノルークス、ザダルが2、3着。そしてルヴォルグ、ニシノ
デイジーの順で4、5着。

2馬身差と圧倒したリオンリオン。
ダービー当時はカーッと行くタイプでしたが、ひと夏を越して、精神的に大きく成長して来た印象です。


2分11秒5の勝ち時計も過去6年で最速のタイム。流れが見方したとはいえ間違いなくリオンリオンは成長して来ています。
菊花賞が楽しみになりました。
今週行われる同じく
菊花賞トライアル「
神戸新聞杯」。この結果次第では、本番の
菊花賞は主役の座に躍り出る可能性があります。
