樫からぶっつけ本番の快勝劇!秋華賞は劇的な結末!!
3歳牝馬の3冠目「秋華賞」。今年は桜花賞、そしてオークス馬が出走していない珍しい「秋華賞」となりました。17年ぶりのことだそうです。 1番人気に推されたのが直前のトライアル、ローズSでレコード勝ちしたダノンファンタジー。1枠1番を引き当てました。桜花賞でも1番人気に推されて4着。GI阪神JFでクロノジェネシス以下に快勝。そして直前のトライアル、ローズSではレコード勝ち。一段とパワフルになったダノンファンタジーがそこにありました。まさに川田騎手にとっては捲土重来。多くのファンの視線を集めたのです。以下、カレンブーケドール、エスポワール、クロノジェネシスと人気は続きました。この日は太陽が顔を出したとはいえ、まだまだ水分を含んだ稍重の馬場コンディション。ローズSのようなスピード決着は望みようがありませんでした。 好スタートを決めた福永騎手のビーチサンバ。外から予定通り主導権を取ろうとしたコントラチェック。ところが福永騎手のビーチサンバは引きません。あの鋭い追い込みを見せるビーチサンバでしたが、強気の逃げの作戦に出たのです。 3番手にダノンファンタジー。その外にパッシングスルー。これら先行した馬の動きを見ながらクロノジェネシス。その後ろのインに2番人気のカレンブーケドール。外にはフェアリーポルカがいます。中団にシャドウディーヴァが位置取り。エスポワールとシゲルピンクダイヤは後方の待機策。 5ハロン通過が58秒3。おそらく良馬場なら57秒台のハイラップでしょうか。まさかのビーチサンバの強気の逃げ戦法。単騎逃げを予定していたコントラチェックには厳しい展開。予想外のハイペースで流れて行きます。 この速い流れで後半4ハロンが48秒9、ラスト3ハロンが36秒4。前半の速い流れで、直線は稍重馬場ということもあって、スタミナの勝負となりました。 好位から直線早めに抜け出したクロノジェネシス。北村友騎手が勝負に出たのです。あとは突き放しにかかり独壇場。直線内からカレンブーケドール。直線大外に出した後方待機のシゲルピンクダイヤがゴール前で強襲。シャドウディーヴァ、粘ったビーチサンバも頑張って4、5着に健闘。 結局、クロノジェネシスが2馬身差の圧勝劇。鞍上の北村友騎手は今春の大阪杯のアルアインに続きGI2勝目。桜花賞、オークスがともに3着。その悔しい強い思いがクロノジェネシスに伝わったようでした。プラス20kの馬体増にもビックリ。少し馬体に余裕があると厩舎サイドのコメントでしたが、クロノジェネシス自身が想像以上の成長を見せていたのかも知れません。 また1番人気のダノンファンタジーは8着。走りが綺麗なタイプで道悪の馬場が、ダノンファンタジーの足かせになったようです。同様に注目した紫苑S1、2着のパッシングスルー、フェアリーポルカが渋った馬場に脚を取られてバランスを崩し本来の力を発揮できなかった印象でした。
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